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市民が演じる世界見に来て 川崎でまつり

カナロコ by 神奈川新聞 7月24日(日)7時3分配信

 市民による演劇の祭典「かわさき演劇まつり」が23日、川崎市多摩区の多摩市民館ホールで始まった。市内5劇団と公募の市民が力を合わせ、命の尊さや生きる意味を問いかける「ブンナよ、木からおりてこい」(水上勉原作)を演じた。24日まで。

 ブンナというカエルがトビのエサの中継点となっている木に登ってしまい、死を待つ動物の葛藤、生への執着、自らの弱さや汚さに向き合う姿を目の当たりにしていく。演出家の小山裕嗣さん(36)は「昨今の他者を排除する風潮に警鐘を鳴らしたかった。かなり生々しい話ではあるが、子どもたちが全部を分からなくても、必死に生きようとする姿から何か感じ取ってくれれば」と語る。

 晴れのステージに向け、10代から80代の市民が4月から週3、4回のペースで練習を続けてきた。小山さんは「このステージが初舞台の方もいる。それぞれの動物に、演者の生きてきたプロセスも重なっている。ぜひこの世界観を見に来てほしい」と話していた。

 演劇まつりは実行委員会と市文化財団の主催。質の高い芝居の提供と市内劇団の育成を目的に1972年から始まり、2001年以降は隔年で開催している。24日は午後2時開演。当日券あり。大人2千円、高校生以下千円。

最終更新:7月24日(日)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞