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白山麓ワラビ、2系統を選抜 木滑、渡津の群生地で採取

北國新聞社 7月24日(日)3時30分配信

 「白山麓ワラビ」のブランド化を図る白山麓特産振興会(白山市)は、山麓で自生するワラビの中から食味に優れ、栽培に適した2系統を選抜し、来春から生産者を募ることを決めた。2系統は同市木滑(きなめり)と渡津町の群生地から採取したワラビで、現在、同市三宮町の休耕田で試験栽培を実施している。希望者にワラビを栽培してもらい、安定供給できる体制を整え、2020年からの出荷を目指す。

 振興会は2012年から県石川農林総合事務所、石川森林林業振興協議会、白山市の協力を得て、白山麓一帯に分布する多彩なワラビに基準を設け、特産化に取り組んでいる。

 22カ所の群生地から採ったワラビを試験栽培し、繁殖力や茎の太さ、長さ、粘り気などを調べた結果、木滑と渡津町の群生地から採取したワラビを「白山麓ワラビ」の親にすることに決めた。現在、約900平方メートルの休耕田でそれぞれ約500本を育てており、生産者に配るための株の繁殖を進めている。

 ワラビはいったん植えると、毎年収穫でき、振興会によると、世話の必要がほとんどなく、高齢者でも育てやすい。募集する生産者は地元の農家や畑の所有者が対象で、白山麓以外の人でも応募できる。農業経験がなくても良く、振興会は配布に合わせ、栽培方法の講習会を開催する予定だ。

 白山麓は過疎高齢化が進んで耕作放棄地が増えており、ブランド化は耕作放棄地の活用も狙いの一つだ。「白山麓ワラビ」は仮称で、振興会は年度内にブランド名を決定し、加工品の研究にも取り組む。小村茂会長は「白山麓は山菜の宝庫だ。おいしいワラビを多くの人に食べてもらい、山麓の活性化につなげたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月24日(日)3時30分

北國新聞社