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雷が発生するメカニズム 急いで建物か車へ

沖縄タイムス 7月25日(月)6時42分配信

 落雷が起きた24日、沖縄気象台によると、沖縄本島地方では午後2時ごろから沖縄市や那覇市、浦添市上空で雲が発生し、同2時30分ごろには両方の雲が糸満市上空付近に流れて合流したという。さらに海上からも雲が流れ込み、陸上で雷雲が急激に発達し、急変した。
 同2時40分、糸満市西崎町付近海上の積乱雲の中で雷を観測。同2時42分、沖縄本島地方に雷注意報を発表したが、約3分後に落雷被害が発生した。
 沖縄気象台では「前線通過や低気圧の影響で、雲が広がりを持っている場合に比べ、局地的に短時間で急激に発達する雲を予測するのは難しい」と説明した。
 通常は予測で注意報発表を判断するが、今回は予測が難しかったため、「実況レーダーで急激に積乱雲が発達していることを確認した上で注意報を発表した」と説明した。
 気象台は午後9時現在、落雷の可能性があるとして雷注意報を継続している。「あすも大気が不安定な状態を予測しており、落雷に注意が必要」と呼び掛けている。

■黒雲見たら建物に避難を 山田広幸(琉球大学准教授 気象学)
 落雷が発生した24日午後2時45分ごろ、幅10キロ四方高さ11キロ以上のかなり発達した雲が那覇市から糸満市にかけてかかっていた。
 高さ5キロ以上の積乱雲は雷が発生する。5キロ以上の上空は気温0度以下になっており、強い上昇気流によって水蒸気が上空に運ばれ、雪やあられに変化する。それらがぶつかり合うことで静電気が発生し、数百万ボルトの電気を帯びる。0ボルトの地上との電圧差を解消しようと地上に向かって放電が起き、落雷となる。
 雷は真下だけに落ちるのではなく、斜め下にも落ちる場合がある。雲が真上に来る前から注意が必要。また、雷を伴う黒い雲は他にも増水や突風に注意が必要だ。
 木の下に隠れるのは、木に落ちた雷から電気が伝わる可能性があるので避けるべきだ。黒い雲を見かけたら、急いで近くの建物内に入るか、車の中に身を隠して雲が過ぎ去るのを待つことが重要だ。(談)

最終更新:7月25日(月)11時14分

沖縄タイムス