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長野のアユ釣り、全県で解禁 犀川でも太公望

THE PAGE 7月25日(月)14時55分配信

THE PAGE

 太公望を誘う「アユ釣り」が24日、長野県長野市の犀川(さいがわ)で解禁され、さっそく釣り人が駆け付けました。6月初旬から長野県南部、東部などで順次進んできたアユ釣りの解禁は長野市の犀川で全県が完了。これで天竜川、千曲川、木曽川など長野県内の主要河川や支流で秋口までアユ釣りが楽しめることになり、漁協関係者は「県外からもぜひ来て」と期待しています。

8月いっぱいは「友釣り」が主流

 この日は、漁場となった長野市篠ノ井山布施の国道19号明治橋上流の犀川に犀川殖産漁業協同組合の役員ら10数人が集まり、解禁となった漁場を見守りました。

 訪れた長野市内の釣り人たちは、「まだ調子が上がらないね」と川の様子をうかがいながらの小手試し。この日は偵察にとどめた釣り客が多かったようです。

 犀川漁協は6月に体長5~6センチのアユの稚魚約150キログラム、約1万匹を放流。解禁のこの日には体長16~17センチほどに成長している見込みです。犀川漁協の松永満夫組合長は「犀川は魚にとって環境がいいので、今年もいい釣りシーズンになりそう」と期待。

 8月いっぱいはおとりを使った「友釣り」、9月からは仕掛けを使った「ころがし」といった手法が向いている(松永組合長)。アユは縄張り意識が強いので、おとりのアユを泳がせると縄張りから追い出そうとして向かってきます。そこを引っ掛けて釣るのが友釣りで、この日も釣り人たちはバケツにおとりのアユを用意していました。

 9月中旬ごろになると産卵のため川を下る「落ちアユ」を狙います。脂が乗ってうまいとされる落ちアユは、大きいもので30センチ近くまで育つ(同組合長)と言い、その迫力が魅力。

 犀川では地元長野市のほかに以前は県外客の姿もありましたが、最近は目立たないと言います。「釣り竿は1本10万円もするものがあったり、ウエットスーツなどの装備の負担が大きいことも響いているのでは」と漁協関係者は話していました。

 また、最近は水鳥のカワウが50羽ほどの集団で川魚を食べあさる被害があり、漁協の悩みの種。カワウ1羽で1日に魚500グラムも食べる(同漁協)ため、放流したアユも大きな打撃を受けます。変わりゆく釣り事情の中で迎えたアユ釣りの解禁です。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

最終更新:7月25日(月)14時55分

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