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3分で読める、ITキーワード解説:Android One

@IT 7月25日(月)6時10分配信

 Y!mobileから「Android One」採用のシャープ製スマートフォン「507SH」が発表された。Android Oneとは、Googleが展開するAndroid搭載スマートフォンのブランドである。Android Oneは、どういったものなのだろうか。また通常のAndroid OS搭載スマートフォンと何が異なるのだろうか。

●Android Oneとは?

 Android Oneとは、Googleが各国の端末メーカーと協力して開発を行うプロジェクトで、最新のAndroid OSが利用できるのが特徴である。実際、507SHでは、現時点で最新の「Android 6.0 Marshmallow」を採用している。

 GoogleがAndroid Oneのプロジェクトを発表した2014年当初は、主に新興国市場向けに比較的高性能な端末をリーズナブルな価格で提供することが目的とされていた。新興国市場では所得水準がそれほど高くないこともあり、高性能(ゆえに高価格)な端末は受け入れられず、どうしても性能を抑えた低価格なものが主流となっていた。こうした端末では、セキュリティアップデートが提供されなかったり、最新のAndroid OSやアプリを動かすことができなかったりするため、セキュリティ上の問題が残る端末が多く存在する。

 そこで、Android Oneプロジェクトでは、端末の仕様をある程度統一し、かつAndroid OSの機種ごとのカスタマイズを必要最小限とすることで、2年間のセキュリティアップデートと最低18カ月のOSのアップグレードを保証することにした。

 Android OS搭載のスマートフォンでは、端末メーカーや通信キャリアによってホーム画面などのユーザーインタフェース(UI)が異なっていたり、さまざまな独自のアプリが搭載されたりするのが一般的となっている。そのため、同じAndroid OS搭載スマートフォンといっても、メーカーが異なるとUIが変わってしまい、あらためて使い方を学習しなければならないといったことがあった。Android Oneでは、Android OS標準のUIを採用し、「Google 音声検索」や「Google マップ」といった、Googleの標準アプリと必要最低限のアプリだけを搭載することで、これまでのスマートフォンに比べて分かりやすく、使いやすいものとなっている。

●同じGoogleが開発・販売するNexusシリーズとの違い

 Googleが主導するスマートフォンのプロジェクトには、Android Oneの他にも「Nexus」シリーズもある。

 「Nexus」シリーズもOSのアップグレードを保証しているが、こちらはどちらかというと性能は高く(その分価格も高い)、最新のAndroid OSが数世代にわたって利用できるリファレンスモデルとして、全世界で同一モデルが販売されるといった違いがある。製造はさまざまな端末メーカーに委託しているが、開発や販売はGoogleが主体となっている。

 この点、Android Oneは、Googleと各国の端末メーカーの共同開発となっており、販売は端末メーカーもしくは通信キャリアが行うといった具合で、Nexusシリーズとは位置付けが異なっている。性能も、そのときの平均的なものとなっている。

●なぜ日本でもAndroid Oneが展開されるのか

 Android Oneは、前述の通り、主に新興国向けのプロジェクトであったが、スペインとポルトガルを含む世界21カ国で展開が始まるなど、その位置付けは変わりつつあるようだ。日本でもY!mobileがシャープ製の「507SH」でAndroid Oneの販売を開始することになり、今後、先進国でも展開されていきそうだ。

 これはスマートフォンが普及してきたことにより、必ずしも高性能・高機能なスマートフォンばかりではなく、低価格でありながら必要十分な性能を持つものが求められるようになってきているためでもある。

 また前述の通り、Android OSを搭載するスマートフォンの多くが、ユーザーインタフェースをカスタマイズしており、機種ごとに異なっていたが、Android OneではAndroid OS標準のUIであるため、機種を変更してもAndroid Oneであれば同じ使い勝手で済む。これは一度使い方を覚えれば学習が不要というユーザー側のメリットはもちろんのこと、スマートフォンの販売店側も使い方の説明などにかかる時間を短縮できるというメリットになる。

●日本初のAndroid Oneスマートフォン「507SH」

 Android Oneは、各国の事情に合わせて端末の機能などをカスタマイズしてきた。507SHでは、キャップレス防水・防塵、SDカードスロット、ワンセグなどの日本向けに要望の高い機能をサポートしている他、プロセッサにQualcommのMSM8952(オクタコア:1.5GHz×4+1.2GHz×4)を搭載するなどミドルクラスの性能を実現している。

 この性能は、日本国内での使い勝手を考慮した結果といえそうだが、今後のOSのバージョンアップに備えるためでもあるだろう。つまり507SHの性能と機能は、Android OS搭載のスマートフォンを選ぶ際の基準として見てもよいだろう。これよりも性能が劣るものを購入すると、OSのアップグレード(端末メーカーやキャリアによって対応しない場合もあるが)が行えなかったり、行えたとしても性能が足りずに使い勝手が悪くなったりする可能性があるので、今後、Android OS搭載のスマートフォンを購入する際は、このスペックを基準にするとよいだろう。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

最終更新:7月25日(月)6時10分

@IT

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