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「受けてくれたら、一緒に働けるよ…」インターン勝ち組が語る“その実態” 採用直結、露骨なえこひいき

withnews 7月26日(火)7時0分配信

 夏のインターンシップが本格化する。このところ目立つのが、インターンから優秀な学生を採用したいという企業の前のめりぶりだ。えこひいきにおもてなし……実態に迫る。

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自己紹介から人事が評価

 「きみ、評価高いよ。(本選考を)受けてくれたら、一緒に働けるよ」

 日本体育大4年の後藤拓夢さん(22)は、新卒採用の責任者から告げられた。「経団連系」の大手不動産仲介の企業で昨秋、インターンに参加したときのことだ。

 早稲田、慶応、上智……インターンには名だたる大学の学生が集まっていた。気後れはしていた。でも、グループワークの自己紹介で真っ先に切り出した。

 「学歴の低い僕から言っていいですか。好きなスポーツは野球です。みなさんも好きなスポーツあったら教えてください」

 隣の女子学生が「私も野球が好きです」と続けた。すかさず「ありがとうございます」。くすっと笑い声が出て、雰囲気がやわらいだ。グループの仲間から、リーダー役に選ばれた。「学歴」の話を自分から話し、プラスに転じるコミュニケーション能力や人柄。人事はこれを見ていたらしい。「不動産業界では、最初に柔らかく爽やかに話せることが大事だと後から教わりました」

えこひいきを感じた

 グループワークは、お客さん役の社員に、新居を売るというロールプレイだった。お客さんは「中古マンションを買いたい」と言っている。どんな家に住みたがっているか、きちんと聞き出せるかがポイントだ。

 ところが議論の最中、社員からヒントを耳打ちされた。
 「本当に中古マンションでいいの?」

 実は、お客さんは婿養子。妻の実家の近くに住むのであれば、義両親から多額の資金を援助してもらい、新築を買うことになるという設定だった。

 後藤さんの班は、ヒントをもとに議論を修正し、新築マンションを提案。10弱のグループのなかで1位の評価を得た。「すごくえこひいきみたいなものを感じました」

 その後は、インターンに参加した学生専用の説明会や面接の練習会に呼ばれた。他の業界に志望が移り、最終面接の手前で断ったら、「うちは採ると言っているのに、なぜ」と残念がられた。

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最終更新:7月26日(火)7時0分

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