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ヤクルト由規勝った!かつての161キロ右腕1786日ぶりうれし泣き

デイリースポーツ 7月25日(月)6時59分配信

 「中日2-5ヤクルト」(24日、ナゴヤドーム)

 ヤクルトの由規投手(26)が1786日ぶりの美酒を味わった。ナゴヤドームでの中日18回戦に先発し、5回1/3を投げ4安打2失点。右肩痛などの影響で昨季まで4年連続で1軍登板がなく、昨オフに育成選手として再契約。今月5日に支配下に復帰し、2試合目の登板で2011年9月3日の巨人戦以来となる白星を挙げた。

【写真】母にウイニングボールを渡し、うれし涙の由規

 これほど長くかかるとは想像もしていなかった。5年、実に1786日ぶりにつかんだ白星。5回1/3、98球、右肩手術から復帰後初勝利を挙げた由規の第一声はかすれていた。

 「ホッとしたし、少し感極まってます。5年前のように力で押す投球はできないけど、一生懸命投げました。こうして勝つことだけ支えに頑張ってきたのでとにかくうれしい」

 目を潤ませ、スタンドのファンに深々と一礼した。復帰戦から、球宴を挟んで中14日で今季2戦目。初回、1球目の140キロストレートで大島を一ゴロに打ち取ると「あれで落ち着けた」。かつての日本投手最速161キロ右腕も、この日は146キロが最高。それでも変化球を効果的に使い、六回1死三塁、3点リードで降板。「降りてからの方が、1アウトごとに緊張した。周りが守って打って勝たせてくれた」と、仲間に感謝した。

 2011年。優勝争い中の9月3日・巨人戦(神宮)の試合中に感じた肩の違和感から、苦闘の日々は始まった。張りが取れず、同9日に抹消された時は「10日間で戻れると思っていた」。戦列に戻れないままチームはV逸。責任も感じずにはいられなかった。

 翌12年は左膝をはく離骨折。13年春、それまで一進一退だった右肩の手術に踏み切った。14、15年は2軍戦でイニング数を伸ばしていく中、2年続けて5回を越えたところで右肩がパンクし、リハビリに逆戻り。昨年はオフに育成契約、つまりは「来年ダメならクビ」を覚悟させられた。そんな5年間を、由規は決して愚痴らず、諦めず、少しずつでも前に進んできた。

 この中日戦で館山とともに手術から復活し、チームは3連勝で4位に浮上。「神宮では勝利の味も違うと思う。まずは2勝目に向かっていきたい」。5年間で失っていた喜びを、これから取り戻していく。

最終更新:7月25日(月)7時13分

デイリースポーツ

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