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上海株 底堅い展開か

ZUU online 7月25日(月)17時40分配信

■先週の中国株式市場

 上海株 反落 金融緩和期待の後退で売りが優勢

◆先週の概況

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。上海総合指数が週間で1.4%下落した一方、ハンセン指数は1.4%上げました。

先週の上海総合指数は金融緩和期待が後退したことに加え、3カ月ぶりの高値圏にあることで利益確定売りも出やすく軟調な展開が目立ちました。心理的な節目の3,000ポイントは何とか維持したものの、週間では1%を超える下落となっています。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

パソコン大手のレノボグループ (聯想集団・00992)が週間で11%超上昇しました。ポケモンGOのような拡張現実(AR)技術を活用したゲームを中国のゲーム会社とともに開発すると伝わったことが材料視されました。

また、中間決算が大幅減益となる見通しが明らかになった貨物埠頭の運営などを行うチャイナマーチャンイ (招商局国際・00144)も週間で8%以上上昇しました。香港域内の新築住宅不動産価格が持ち直しているとの見方などから不動産株が買われています。なかでもシノランド (信和置業・00083)やニューワールド・デベロップ(新世界発展・00017)などが揃って堅調推移となりました。

◆下落

原油価格の下落を受けてペトロチャイナ (中国石油天然気・00857)やシノペック (中国石油化工・00386)といったエネルギー関連株が軟調に推移しました。また、目標株価の引き下げが嫌気され食品のワンワンチャイナ (中国旺旺・00151)は週間で4%超下落しました。

6月の4G携帯電話の加入純増数が伸び悩んだことから中国通信大手のチャイナユニコムホン (中国聯通・00762)は週間で小幅に下落しました。さらに、外資系証券による目標株価の引き下げを受けて食品のティンイー (康師傅・00322)も週間で5%近く下落しました。

■先週発表された主な経済指標

特に重要な経済指標の発表はありませんでした。

■今後発表される主な経済指標

◆7月27日 工業企業利益(前年比) 6月   前回(5月) +3.7%

中国の6月の生産者物価指数が下げ幅を縮小したことから、工業企業利益は改善が期待できそうです。但し、生産設備の過剰など構造問題の解消もあって、改善にしても増益幅がやや限定的とみられます。

■マーケットビュー

◆上海株 底堅い展開か

先週の上海総合指数は反落となりました。堅調な経済指標を受けて金融緩和期待がやや後退したことに加え、3カ月ぶりの高値圏にあることで利益確定売りも出やすく上海総合指数は軟調な展開が目立ちました。政府の科学振興5カ年計画や中長期鉄道整備計画などが好感され5営業日中で唯一上昇した21日も上値は重く、心理的な節目の3,000ポイントは何とか維持したものの週間では1.4%近く下落して取引を終えています。

先週のハンセン指数は続伸となりました。米国市場でダウ平均やS&P500株価指数などが相次いで史上最高値を更新したことを好感し21日に節目の22,000ポイントを回復したハンセン指数ですが、利益確定の売りに押される展開となりました。ハンセン指数は節目の22,000ポイントを維持できなかったものの、週間では1.4%上昇しています。

今週の上海総合指数は、国有企業改革や公的年金の株式市場への資金流入期待などが支えとなり底堅い展開となりそうです。こうしたなか上海総合指数が節目の3,000ポイントを維持できるかがポイントとなりそうです。

今週の香港市場でハンセン指数は、26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な買いが入りにくいなか、先週までの2週間で7%近く上昇していることから利益確定の売りに押される展開となりそうです。しかし、仮にFOMCの声明文がハト派的な内容となった場合には週末にかけて心理的な節目の22,000ポイント回復も期待できそうです。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:7月25日(月)17時40分

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