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阪神・金本監督ついに決断!鳥谷スタメン外れた…代打で適時打 後半戦初星に貢献

デイリースポーツ 7月25日(月)7時0分配信

 「広島5-8阪神」(24日、マツダスタジアム)

 ついにその時が来た。阪神の鳥谷敬内野手(35)がスタメンから外れ、連続試合フルイニング出場が667試合でストップした。大記録が途切れた背番号1だが、六回に代打出場し、二塁へ適時内野安打。次の打席も押し出し死球を選び、得点をもたらした。阪神にとって大きな節目となった試合は、打線が先発全員の15安打8得点と爆発。チームは連敗を5でストップし、後半戦初勝利を収めた。

【写真】代打で出場 二塁への適時内野安打を放つ

 球場アナウンスに、敵地マツダスタジアムがどよめいた。ついにスタメンから「鳥谷」の名前が消えた。連続フルイニング出場は、667でストップ。大記録への挑戦に、ピリオドが打たれた。

 「試合前の気持ち?普通でしたよ」

 試合後、鳥谷はいつも通りサラリと振り返ったが、試合前から異変は起こっていた。福留と会話しながら球場入りすると屋内で打ち込み。屋外でフリー打撃を行っている間は、遊撃守備に大和が就いた。打撃練習後は遊撃に入らず、三塁へ。ノックを終えると普段と変わらぬ表情でクラブハウスへ引き揚げた。

 就任直後にキャプテンに指名し、「お前が変わらないとチームが変わらない」と期待を込めた指揮官にとっても、苦渋の決断だった。「外れることが本人のため、チームのため」。何度も話し合いを重ね、結論にたどり着いた。

 試合前時点で92試合にフル出場しながら、打率・231、6本塁打、28打点。過去4度のゴールデングラブ賞に輝く遊撃守備でも、まさかの10失策。後半戦を迎えても、調子は上がらない。今カードの初戦は相手に二盗を許した際に、2つの捕球ミス。2戦目も1打席目に安打を放った後、見逃し2つを含む3三振…。攻守に精彩を欠き、本来の鳥谷らしさを失っていた。だが、キャプテンにベンチ姿は似合わない。

 「いいところに飛んでくれました。点が入って良かったです」

 待ちわびた背番号1の登場に、球場全体が沸き返った。六回2死満塁の場面で、代打鳥谷が打席へ。ヘーゲンズの直球につまりながら、執念で二塁右へ運び、内野安打とした。片岡打撃コーチが「鳥谷の意地でしょう」と評した適時打で、貴重な追加点をもたらした。

 大歓声は鳴りやまない。イニング間のキャッチボールで期待感が高まると、鳥谷は遊撃の守備位置へ走った。定位置で、「鳥谷コール」に応える。そしてスタンドへ感謝の視線を向けた。八回、1死満塁では右肘に死球を受けたが、プロテクターに守られ、大事には至らず。この日は2打点を挙げて、勝利に貢献した。

 フルイニング記録は途切れたが、連続試合出場は1702に伸びた。1つの区切りを迎えたが、鳥谷の野球人生は続いていく。まだ35歳。表情に悲壮感はない。鳥谷らしく、再スタートを切る。

最終更新:7月25日(月)8時58分

デイリースポーツ

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