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那覇少年鑑別所「気軽に相談を」 専門職員、解決へ支え

琉球新報 7月25日(月)15時0分配信

 那覇少年鑑別所(那覇市)は、思春期を中心とした一般の子どもに関する相談を受け付ける「なは法務少年支援センター(波之上こころの相談所)」の活動を活発化させている。いじめや親子関係、不登校、発達障がいや不良行為などの問題に、心理や教育の専門職員が無料で対応する。2015年度の相談件数は、保護者などの個人からの相談が49回、学校などの関係機関からは45回で、前年より増えているという。「誰にも知られたくないと抱え込む保護者や学校もある。解決方法はいろいろあるので、気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。

 少年鑑別所は、少年が逮捕された後、少年審判を受ける前に入所する施設で、非行に至った原因を解明し、更生方法を模索することが目的だ。少年審判の結果によって送致されることがある少年院は矯正を目的としており、性格が異なる。

 鑑別所入所中は、日常生活を送りながら専門職員が心理テストや集団討議を行い、子どもの課題などを分析する。

 那覇少年鑑別所の所長で臨床心理士の柿木(かきのき)良太さんは「入所者の多くは、わずか十数年の人生に多くの問題を抱えている。もっと早い段階で誰かが支えていれば、ここに至らずに済んだと思うことがよくある」と思いを打ち明ける。

 相談では相談者の希望や状況に合わせて、子どもの心理検査や適応検査が受けられ、問題行動の分析や子どもとの関わり方の提案、個別や3者での面談もできる。相談所の玄関は鑑別所の裏側に別に設けられ、入りやすいよう工夫している。柿木所長は「大人だけでなく、少年本人も困っている。第三者が間に入ることで素直になったり冷静になったりもする。解決まで時間はかかるが選択肢の一つに」と活用を呼び掛けた。
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 琉球新報では8月5日午後1時半から、掲載中のコラム「未来へいっぽにほ」の特別イベントとして那覇少年鑑別所の見学と、コラム執筆者でおきなわ「非行」と向き合う親たちの会(通称さんぽの会)世話人代表の井形陽子さんとのゆんたく会を開く。18歳以上対象。申し込みはメールipponiho@ryukyushimpo.co.jpかファクス098(865)5196まで。29日必着。問い合わせは琉球新報編集局文化部(電話)098(865)5162。
(黒田華)

琉球新報社

最終更新:7月25日(月)15時0分

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