ここから本文です

THE YELLOW MONKEY 伝説が現実になった、再集結さいたまスーパーアリーナ公演/レポート

エキサイトミュージック 7/25(月) 17:30配信

 
■THE YELLOW MONKEY/【THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016】ライブレポート
2016.07.09(SAT) at さいたまスーパーアリーナ
(※画像7点)

【この記事の関連画像をもっと見る】

「THE YELLOW MONKEYは生涯、解散することはありません」

開演まであと10分ほどに迫ったさいたまスーパーアリーナ。ステージのスクリーンに、突如として表示されたのはカウントダウンされる数字だった。すでに600秒を切っている。その数字が60を切ったところで全員が立ち上がり、歓声も上がり始める。10からは一斉にカウントダウンの声が響く場内。まさに伝説が現実になる瞬間である……。

バンドの絶頂期である2001年に活動を休止し、2004年に解散を発表したTHE YELLOW MONKEY。解散後はソロ活動や新たなバンドなど、それぞれの活動を行なっていたメンバー4人。そのラストライブから15年となった2016年1月8日、4人はTHE YELLOW MONKEYの名のもとに集結。全国ツアーを行なうことも発表した。そのツアーは5月からスタート、ちょうど中間地点にあたるのが7月9日=さいたまスーパーアリーナでのライブだった。



3、2、1! カウントダウンの大声が終わった直後、会場にはSEが流れ、青いスポットライトが場内を照らし回る。ステージから目つぶしのように白いスポットライトが光ったとき、伝説の4人のシルエット姿が目に飛び込んできた。そのスリムな身体やヘアスタイルは、あのときと変わらない。まるでタイムスリップしたような感覚にも陥る。そしてバンドサウンドが響くと同時に、一気に覚醒される数万人のオーディエンスだった。

もう15年ぶりともなれば、ついノスタルジーを追い求めてしまいがち。ところがどっこい、そうはさせないのがTHE YELLOW MONKEYのすごいところ。平均年齢は50歳になったが、ミュージシャンとしてのキャリアを重ね続けて早30年以上の4人だ。脂の乗りまくった最高のプレイや歌声、そして4人でロックンロールすることの喜びに満ちたライブパフォーム。ツアーも始まって13本目のステージだから、変な硬さや緊張感もなくなり、笑顔も多めにこぼれるなどリラックスした様子も見られる。



「15年ぶりに目覚めたTHE YELLOW MONKEYです。スゲー! なにこれ!? このド田舎にこんなすごい会場ができてたなんて。しかも略して“たまアリ”。俺たちもちゃんと“たまアリ”!」

吉井和哉はそう言って、股間を指さす。自由過ぎるMCに、廣瀬洋一、菊地英昭、菊地英二の3人も笑いを隠せない。しかしながら、関東での勝負どころと捉え、今夜のライブに挑んでいるとも語る。それに加えて、吉井と廣瀬にとって、ちょっとした思い出の土地でもある。それもあってライブ中盤では、THE YELLOW MONKEYを結成したときの話も自然に飛び出す。結成してからキンキラの格好でロックをするようになったのは、「菊地兄弟が前のバンドで網タイツを履いてたから、その流れを汲んだ」という真実に近い笑い話もする吉井。


トークもかなり飛ばし気味だが、プレイやライブそのものも、さっきの宣言どおりテンションが高い。各時代に4人が生み出した曲の数々を、今再び彼ら自身が咀嚼して、たっぷりの愛情を入れながら鳴らしていく。それに当時はちょっと背伸びしていたであろうナンバーも、今の年齢だから自然体で歌えるというか、歌詞の言い回しの数々もすごくフィットしている。

かといって昔の曲が、変に青臭く感じることもない。まだツアー中のために曲名を挙げてのレポは避けさせてもらうが、どれもが活き活きとしたロックンロールである。それが全身を貫き、オーディエンスは曲を重ねるたびにエネルギッシュなリアクションを見せる。そのオーディエンスからのパワーで、さらに勢いも増すメンバー4人だ。


また、集結が発表になったとき、一時的なものだろうとか、様々な憶測もファンの間で飛び交っていたのも事実。それに対する答えのような言葉が、ライブ後半、吉井から出た。

さらに「THE YELLOW MONKEYは生涯、解散することはありません」と力強い宣言も。ラストナンバーがプレイされたとき、これから新たな伝説も築いていくであろう4人に向けて、熱狂的な歓声が広がり続けていた。
(取材・文/長谷川幸信)

最終更新:7/26(火) 17:00

エキサイトミュージック