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【函館2歳S】レヴァンテライオン レコード劇勝の裏に三浦皇成の「入魂騎乗」

東スポWeb 7月25日(月)21時41分配信

 24日、函館競馬場で行われたGIII函館2歳S(芝1200メートル)を勝ったのは2番人気のレヴァンテライオン(牡・矢作)。半馬身差で断然人気のモンドキャンノの追撃を阻んだ。勝ちタイムの1分09秒2は2歳コースレコード。今回の勝利の裏には、固い決意を胸に秘めたジョッキー・三浦皇成の入魂騎乗があった。

 この世代最初の重賞が幕を開けた。このレース、ある恐ろしいデータがある。1983年のサクラトウコウを最後に「1番人気の牡馬」は負け続けているのだ。今年も先頭でゴールを走り抜けたのは1番人気モンドキャンノではなく、2番人気レヴァンテライオンだった。

 好発から内の馬を行かせて外めの3番手。流れにきっちり乗った。一方のモンドはその直後の位置でややかかるようなしぐさ。4角を回ってレヴァンテは前の2頭に並びかけつつ、馬場の真ん中へ進路を取る。対してモンドはその内から脚を伸ばしたが…そのまま差は詰まることなく、最後まで奔放に走り切った外国産馬がレコードを0秒1更新してみせた。

 仕上がりの良さや完成度というアドバンテージを生かすというのが、このレースを勝つのに必要な要素。ただ、完成度の高さゆえ、その後に伸び悩む馬が多いのも確か。距離の壁に泣かされる馬も少なくない。しかし、その点でいけばこのレヴァンテライオンに不安はなさそうだ。

「当初は(2戦目で)距離を延ばすというプランもあったんです」と渋田助手。血統や馬体のつくり、何より陣営が自信を持って「折り合いに不安がないのでこのレースを経験しても今後に影響がないと判断した」と言うのだから、一介の早熟スプリンターではないと判断していいだろう。

 そして、この勝利で忘れてならないのが手綱を取った三浦の存在だ。レースを見守ることができなかった、病床の矢作調教師にかけられた「頼むぞ」のひと言。「先生の頼みなら負けられない。勝ちだけを意識して乗った」――このチャンスを絶対にモノにするという強い気持ちが三浦の体中にみなぎる。厩舎スタッフの目から見ても「今日はジョッキーが明らかに自信を持って臨んでいた」。気迫でリーディングジョッキーを上回った。

「こういう馬を一緒に大事に育てていきたいし、そういうジョッキーでいたい。大きいレースでもまた」と三浦。名トレーナーの手腕と、三浦の若き情熱という両輪がある限り…レヴァンテライオンの成長が止まることはないだろう。

最終更新:7月25日(月)22時12分

東スポWeb

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