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<Wコラム>まだ見ていない人へ! 傑作『応答せよ1997』を大推薦

WoW!Korea 7月25日(月)21時39分配信

3部作がそれぞれに人気を集めた「応答せよ」シリーズ。その第1作が『応答せよ1997』でした。物語は全16話ですが、とにかく面白い。笑えるし、泣けるし、初恋のドキドキ感もあります。物語の展開が見事で、『冬のソナタ』以来の傑作と言っても過言ではありません。

ソ・イングクのプロフィールと写真


■登場人物に多様性がある

『応答せよ1997』は、釜山(プサン)の高校に通う6人の同級生たちの1997年当時を中心的に描いています。その一方で、この高校の同窓会が2012年にソウルで開かれます。そして、1997年と2012年という2つの時代が同時進行のような形で展開されていきます。高校生たちは15年後にどう変わったのか、ということが興味深く対比されていくのです。

 特に、初恋の行方が気になります。意味深なのは、2012年の同窓会の中で『今日、1組のカップルが結婚を発表する』みたいなことが説明されるのです。いろんなカップルがいるわけで、果たして誰が結婚に至るのか。そんな興味もあります。

 韓国ドラマは、荒唐無稽なストーリーが面白さの秘訣ではありますが、『応答せよ1997』はどこにでも起こりうる身近な出来事が描かれていて、荒唐無稽なところはありません。でも、登場人物に多様性があって、出てくるキャラクターに引き込まれます。

 物語の舞台は釜山です。

 日本から見ると、釜山がどんな都市かわからない方も多いと思います。釜山は韓国第二の大都会ですが、首都のソウルに対してコンプレックスがあるわけです。ソウルから転校生が来たときのクラスの雰囲気でそれがよくわかります。

 それから、釜山は訛りが強烈。たとえ韓国語がわからなくてもイントネーションで笑えることでしょう。


■親子の情愛にホロリ

 ドラマの究極のテーマは“初恋”です。初恋をめぐる男女の繊細な心の動きが細かく描かれています。

 初恋というと『冬のソナタ』もそうでしたが、見ている人たちを心地よくドキドキさせてくれます。そこがいいのです。

 さらに、1997年という時代がポイントです。韓国にとって1997年という年は大変でした。

 まず経済危機が起こって国中に失業者があふれました。それでも金大中(キム・デジュン)大統領が当選して、経済が復興していきます。さらに音楽界もアイドル路線が人気を集めていた時期です。そういう意味で言うと、韓国社会が大きく動こうとしている時期をダイナミックに描いたのが『応答せよ1997』です。

 ストーリーを見てみましょう。

 物語がとても重層的です。高校生の男女の初恋が中心とはいえ、そこにからんでくる人たちがいいのです。

 特に、チョン・ウンジが演じる女子高生シウォンの両親がひんぱんに出てきますが、この夫婦が強烈です。ずっと、言い争ってばかり。見ている人がハラハラするほどです。日本からすれば『あまりにも騒がしい』と感じるかもしれませんし、『日本も韓国も変わらない。どこでも同じ』と面白く見られるかもしれません。

 主人公のシウォンはアイドルの追っかけなのですが、それを父親がすごく嫌っていて、シウォンの部屋に貼ってあるポスターを破いたり、シウォンがソウルまで追っかけをしたことを怒って娘の髪を切ったりするのです。

 ドラマの中では父と娘がいがみあっていますが、結局は親子の情愛がうまく描かれていてホロリとさせられます。


■苦肉の策の新人コンビ

 さらに、感激したのは兄弟愛です。シウォンに恋している男性主人公がユンジェ(ソ・イングク)なのですが、彼にはテウン(ソン・ジョンホ)という兄がいて、このテウンもシウォンのことが好きなのです。

 それで兄弟の関係がちょっと難しくなるわけですが、後半に向けて兄弟がお互いを思い合う場面が本当にすばらしい。

 こういった人間の情愛が重層的に描かれているのが『応答せよ1997』です。韓国ドラマというのは家族関係を大切にする場面が多いのですが、この作品もそういう意味では正統派のドラマです。

 これだけの傑作がケーブルテレビで放送されたことに驚きます。シン・ウォンホ監督は、キャスティングで本当に苦労したそうです。

 地上波ではなくケーブルテレビということで、希望していた俳優にことごとく断られたからです。

 本当に困ってしまって、ソ・イングクとチョン・ウンジという新人の主役コンビを起用しました。

 この2人が大当たり。特にチョン・ウンジは、釜山の高校にこういう女子高生がいっぱいいるんだろうなあ、と思わせるくらい演技が自然でした。

 ソ・イングクにしても、無口でぶっきらぼうな釜山の典型的な男をありのままに演じていました。


■普遍的な面白さがある

 2人の主人公の演技が本当にいいのです。2人はもともと歌手ですから演技はそんなに経験がない。チョン・ウンジはドラマ出演が初めてだし、ソ・イングクは『ラブレイン』でちょっとおどけた役を演じただけ。でも、2人は『応答せよ1997』で大ブレークしました。

 なお、韓国の1997年のことが詳しく出てきますので、日本で見ていたら、わかりづらい部分があるでしょう。

 でも、純粋にストーリーを楽しめば問題はありません。

 たとえ、わからないことが出てきても、そのまま流していって、6人の高校生たちの元気な学園生活を楽しんでください。

 実際に、高校生を演じている6人の演技がすごくよくて、その6人のやりとりを見ているだけでもワクワクします。それと、韓国の高校生も日本とちっとも変わらない、ということがよくわかります。

 そういうところでも韓国と日本は似ているのです。韓国で社会現象を巻き起こすほどの人気を集めたドラマというのは、日本でも受けます。普遍的な面白さは韓国も日本も同じなのです。


文=康 熙奉(カン ヒボン)
(ロコレ提供)

最終更新:7月25日(月)21時39分

WoW!Korea

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。