ここから本文です

「ポケモンGO」がアメリカで自動運転の重大課題に!

オートックワン 7月25日(月)12時28分配信

今夏のサンフランシスコは、とても寒い。北カリフォルニアにある、この市街地。太平洋のすぐ内側に、ベイエリアと呼ばれる大きな内海がある地形で冷たい気流が通り抜ける。冬に雪がふることはまずないが、夏でも気温は20度前後と低い。

世界的な自動運転シンポジウムでも「ポケモンGO」が引き合いに(画像9枚)

ところが、今年は異常気象で、7月後半になっても朝晩の気温が12~13度という寒さだ。

先週、東京でIT系のカンファレンスに参加した際、主催者のアメリカ人で、サンフランシスコ近郊のサンノゼの住民から「例年以上に寒いから、セーターを持ってきた方が良い」とのアドバイスを受けていたので、幸いにもこちらに来てから寒い思いはしていない。

今回、サンフランシスコに来た理由は、自動運転に関する世界的なシンポジウムに参加するためだ。

名称は、AUVSI「オートメイテッド・ヴィークル・シンポジウム2016」という。AUVSIは、米国防総省(通称:ペンタゴン)とのつながりがある、自動操縦で産学官が連携する団体。

つまり、偵察用や空爆用の無人飛行機や、爆弾処理のための小型ロボット、さらに最近では特殊なドローンなど、軍需に係る移動体について議論する。

そんなAUVSIが5年前から始めたのが、この自動運転シンポジウム。毎年1回開催されており、筆者も常連として顔を出している。

第五回となった今回は、2016年7月19~21日までの3日間、自動運転の量産化について具体的な課題を話し合った。そのなかで、度々登場したのが今、世界中で話題となっている「ポケモンGO」だ。

「ポケモン」と発音できないアメリカ人たち

「ポキモォ~ン」。

アメリカ人は、「KE」という発音が苦手で、「KI」になってしまう。また、「PO・KE・MON」という、3つ以上の音節を均等のアクセントで発音すること苦手だ。

筆者は90年代後半、アメリカでの「ポケモン」ブームのテキサス州の家で実体験しているので、直近の「ポキモォ~ン・ゴォー」ブームに違和感がない。

とはいえ、ペンタゴンの息が掛かる自動運転シンポジウムで、講演中の発言や発表スライドに「ピカチュー」たちが登場するとは、まったく予測していなかった。

まずは、シンポジウム初日。基調講演を行った、米運輸省の長官(日本での大臣)が、「最近は、ポキモォ~ンに関する交通事故も発生しているので…」と発言。

「えっ、長官がそんなボキャブラリーを使うんだ!?」という驚きから、1000人以上が詰めかけた会場内からは、小さな笑い声が聞こえた。

その後、米有名大学のカリフォルニア大学・バークレー校の教授が、「ロボット技術による渋滞解消について」という講演の最後に、自動運転における社会課題を列記。

その上に被せるように、「ピカチュー」たちの元気な姿を映し出し、会場内からは笑いが起こった。

また、シンポジウム二日目の基調講演では、米運輸省・国家高速道路安全局(NHTSA)の長官が、講演のなかで、何度も「ポキモォ~ン」と発言。

「先週、オレゴン州で28歳の男性が運転中にスマホでポキモォ~ンを探していて事故にあった」という、具体的な事象を紹介。

そして、「近い将来、完全自動運転が実現すれば、車内で本を読もうが、ポキモォ~ンを探そうが、なんら問題ない」として、逆説的に現時点での「運転中ポケモンGO」と「歩きスマホによるポケモンGO」に対する注意喚起を行った。

1/2ページ

最終更新:7月25日(月)12時28分

オートックワン