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家庭で雨水ためよう、洗濯もOK 専門家「水質問題ない」

福井新聞ONLINE 7月25日(月)18時25分配信

 家庭などで雨水をためて生活用水に使ったり、豪雨時の浸水被害を軽減したりする「雨水タンク」の普及に向けた研修会が24日、福井市清水東公民館などで開かれた。市民らが住宅へのタンク設置例を見たり、研究者のアドバイスを聞いたりして、水資源の保全や防災につながる雨水活用の大切さを学んだ。

 福井工大の笠井利浩教授は、北陸などの日本海側は雨や雪の日が多く、雨水の活用に向いていると強調した。汚れが多い降り始めの雨を捨て、タンクの水の入れ方や出し方を工夫すれば、水質に問題はないと説明し、「タンク設置後はためるより使う意識が大切」と呼び掛けた。

 自宅に容量2千リットルのタンクを2基設置した同市の誉田優子さん(36)は、トイレ洗浄や洗濯、洗車に利用している。「洗濯物が乾かないなど雨には良い印象を持っていなかったが、使ってみると有効で水道料金の節約にもなる。洗濯の仕上がりは水道水と変わらず、もっと普及してほしい」と話した。

 参加者は、同公民館近くの住宅で容量250リットルのタンクの設置作業を見学し、雨どいからタンクに水を引き込む位置など注意点を聞いた。購入者が自分で作業しても1時間程度で終わるという。本格的に雨水を活用するには容量千リットル以上のタンクが必要で、大型タンクの設置についても事例を踏まえて説明した。

 2014年に福井市で開かれた「雨水ネットワーク会議全国大会」を受け、研修会などを継続して開いている「あめゆきCafe」が企画し、会員や市民約20人が参加した。笠井教授は「世界には水不足に悩む地域が多く、雨水を積極的に活用している。日本でも利用推進のための法律が施行されており、関心を高めてほしい」と語った。

福井新聞社

最終更新:7月25日(月)18時25分

福井新聞ONLINE