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スズキの低迷打破への一手となるか!次期型「ワゴンR」の期待と不安

オートックワン 7月25日(月)17時30分配信

今や軽自動車ジャンルの売れ筋モデルと言えば、常に超背高ワゴンのホンダN-BOXとダイハツ タントが1位と2位を占めている。

次期「ワゴンR」が挑む競合ライバルたち(画像25枚)

一昔前の人気車だったスズキ ワゴンRは同じような使い勝手を持つハスラーの登場で大幅に販売台数を落とし、今年1~6月の販売台数で7位!

そんな状況の中、ワゴンRがフルモデルチェンジするという。果たして盛り返せるだろうか?

燃費不正以前からスズキの低迷傾向は始まっていた。一番の課題が売れ筋の超背高ワゴンであるスペーシアの不振。

本来ならN-BOXやタントと“ガチ”で戦うべき車種にも関わらず、販売台数を見るとダブルスコアの負けっぷり。1~6月はN-BOXの9万5991台やタントの8万9361台に対し、スペーシア4万2181台である。

なぜ売れないのか。商品を比較すればスペーシアの方が圧倒的に優れていると思う。

例えば、三菱自動車は不正をしてまで良い数字にしようとしたJC08モード燃費。スペーシアのみ30km/Lを大きく超える32km/Lで、タント28km/L、N-BOX25.6km/Lだから、僅差やヘチマでなくスズキの圧倒的な勝ち。ここまで差がつけば、むしろスペーシアの方が売れて良いはずだ。

それなら室内の使い勝手で負けているかと思いきや、そんなこともなさそう。3車種ともにスライドドアだし、リアシートの使い勝手なども超微妙な差で勝ったり負けたり。数字や機能で決定的な違い見つけられず。

価格だって装備内容を考えると互角。いや、N-BOXと比べたらスペーシアの方が明らかにお買い得感強い。

ワゴンR+ハスラー台数は未だに軽No.1のN-BOXに匹敵

さらに決定的なのは自動ブレーキだ。JNCAPが行った試験の結果によると、N-BOXもタントも、20km/L前後の限られた速度域しか停止出来ない貧弱な性能しかもっていない。

スペーシアは50km/hから停止可能な軽自動車ジャンルで圧倒的な能力持つステレオカメラ式を採用している。

私なら瞬時も迷うことなくスペーシアを選ぶ。

さて、ワゴンRが属す背高ワゴンジャンルやいかに。ワゴンR+ハスラーの台数は軽自動車No.1のN-BOXに匹敵するし、ムーヴ+キャストの販売台数も8万台を超える。依然として売れ筋ジャンルであることに変わりない。

新型ワゴンRに魅力があれば、このカテゴリーのユーザー層をゴッソリ持って行くことも出来るだろう。

なんせ売れ筋のN-BOXやタントと同じく、N-WGNもムーヴも気休め程度の性能しか持っていない自動ブレーキしか付けられないのに対し、新型ワゴンRは当然のことながら高性能のステレオカメラ式。

燃費だってライバルを凌ぐこと間違いなし。

逆に優れたクルマを作ってもスペーシアのように売れなければ、スズキの販売戦略は決定的な失敗をしていると思う。

[Text:国沢光宏]

最終更新:7月25日(月)17時30分

オートックワン