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異常な「猫ブーム」 1匹でも多く温かな絆を… 千葉市に里親募集施設 【コラム・忙人寸語(2016年7月25日)】

千葉日報オンライン 7月25日(月)16時50分配信

 イギリスのある介護施設に、1匹の猫が姿を見せるようになった。

 職員らが不思議に思っていたところ、高齢女性が数週間前、入居時に泣く泣く近所の知人に託した元飼い猫だと分かった。施設をどう突き止めたかは謎。施設は猫を預かるという。互いに必要としていると判断したからだ。

 「猫は家につき、犬は人につく」-言い伝えが全くの誤りだと、この話から分かる。猫が登場する落語の噺(はなし)も、人間との強い絆がベースにある。わが家の愛猫しかり。犬ほど“無条件に”尻尾を振らないだけだ。

 千葉市の商業施設「イオンモール幕張新都心」に保護猫の里親を募集する施設がオープンした。市の保護施設から引き取り無償譲渡する。国内では年間約8万匹の猫が殺処分されている。飼育放棄など身勝手な人間に傷つけられた猫が、1匹でも多く、強く温かな絆を取り戻す場となるよう願う。

 ドイツはいわゆるペットショップは少なく、ブリーダーや保護施設から譲渡を受けるという。日本では、まず出合う場としての存在意義は認めざるを得ない。しかし一部の心ない店は“売れ残った”命の処分を悪質業者へ委ねる。殺処分は免れても、狭いケージ内で病気やけがを放置されて生きる動物の姿が先日報じられた。

 最近の異常な「猫ブーム」をどうかと思ってしまう。移り気な日本人による過去の生き物ブームの末路を知るからだ。

最終更新:7月25日(月)18時14分

千葉日報オンライン

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