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桐光学園、冷静に終盤逆転 高校野球神奈川大会第12日

カナロコ by 神奈川新聞 7月25日(月)8時5分配信

◆ベスト16出そろう
 第98回全国高校野球選手権神奈川大会第12日は24日、サーティーフォー保土ケ谷球場など4会場で4回戦8試合を行い、ベスト16が出そろった。

神奈川県大会 7月24日の試合結果

 第2シードの桐光学園は八回に渡邉宏祐(2年)が逆転の3点三塁打を放ち、9-6で横浜創学館を下して19年連続で16強入り。第1シードの藤沢翔陵は2点を追う八回に、小川主都(3年)の適時打などで4点を挙げ、4-2で横浜緑ケ丘に勝利した。

 藤沢清流は第3シードの菅を2-1で破り、初の5回戦進出。茅ケ崎西浜は5-2で星槎国際湘南に勝ち、6年ぶりに5回戦へ駒を進めた。

 第1シードの横浜、第2シードの横浜隼人、向上、湘南も勝ち進んだ。

 第13日は25日、横浜スタジアムなど4会場で5回戦8試合を行い、ベスト8が出そろう。

◆窮地も基本忠実プレー
 桐光学園の選手はにくいほど冷静だった。4-6の八回1死満塁。打席に立った2年生の1番渡邉は「焦りはなかった。みんな、まだ上を向いていた」とナインの気持ちを代弁する。

 1ボール2ストライクからの4球目。左打者は甘く入ってきたスライダーを逆らわずレフトへ。突っ込んできた左翼手の手前で跳ね、走者一掃の三塁打となり「決めてやろうと思っていた」と大仕事に胸を張った。

 直前の守り。4番も務めているエース中川が4者連続死球などで4点を失い、試合をひっくり返されていたが、相手左腕の球威が落ち始めていたのを逃さなかった。この回一挙5安打を集中。そのうち3本が中堅から逆方向と打線はセンター返しに忠実だった。

 「基本的なプレーを、この応援と緊張感の中で実践に移すことが一番難しい。細かく教えてきたつもり」。野呂雅之監督(55)は焦っておかしくない終盤にも基本に立ち返った教え子たちに目を細めた。

 これで19年連続の16強入り。「2試合やった感覚」と疲れた表情をのぞかせた指揮官だが「(優勝するまで)7試合のうち2回はこういうゲームがある。こういう経験をすると活気づく」と前向きに捉える。その一つ目のハードルを、桐光は最高の形で乗り越えた。

◆「粘れて悔いなし」
 横浜創学館の手から勝利がこぼれ落ちた。八回に4連続死球と佐藤優の2点二塁打などで4得点し、一時はひっくり返して2点リードしたが、その裏に守りのミスも絡んで5失点し、勢いが止まった。

 1回戦の横浜商大戦で逆転サヨナラ勝ちするなど鮮烈な印象を残し、この日も粘り強さを発揮。その歩みは4年ぶりに5回戦に届かなかったものの、主将佐藤裕は「相手は格上。あそこまで粘れたので悔いはない」とすっきりした表情で夏の舞台を降りた。

 六回まで2失点だったエース川井、逆転打の4番佐藤優は2年生。背番号1は「この借りは来年返したい」と誓っていた。

最終更新:7月25日(月)8時5分

カナロコ by 神奈川新聞