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【早実】超大物OB・荒木大輔氏を投手コーチとして招聘

東スポWeb 7月26日(火)5時1分配信

 怪物スラッガー・清宮幸太郎(2年)の早実は第98回全国高等学校野球選手権西東京大会準々決勝(23日、神宮)で八王子学園八王子に4―6で敗退。清宮2度目の夏は甲子園に届くことなく、ベスト8で幕を閉じた。怪物にとって残る甲子園出場チャンスはわずか2回。この状況に、早実があの“超大物OB”を投手コーチとして招聘することが本紙の取材で明らかになった。

 2度目の夏が幕を閉じ「3年生ともうできない、悔しいです」と第一声を発した清宮は「自分たちを背中で引っ張ってくれた人たち。(主将の)金子さん、(副将の)吉村さんは泣かずにすがすがしい顔をしてて、自分たちは頼り切っていたんだなと。(甲子園に)連れて行きたかった」とその後はせきを切ったように号泣。それでも「この負けがいつか、自分にとって必要な負けだった、そう言えるような野球人生を、これから歩いていきたい」と先輩たちが果たせなかった夢を引き継ぎ、涙を拭った。

「怪物スラッガー」「和製ベーブ・ルース」と騒がれた清宮の甲子園行きのチャンスも残すところあと2つ。今回の試合でも5回にエース吉村が無安打で満塁のピンチを招き、“次期エース”の役割を担うはずの服部(2年)が3安打を浴び5点を失うなど、早実は以前より投手力の弱さが不安視されているが、他の名だたる名門校と違い早実では専門の投手コーチを設けていない。その理由を早実関係者は「選手の自主性を重んじる和泉監督の方針があるからです。コーチを雇ってガチガチに指導することを良しとしない。うちにもきちんと指導すれば140キロ以上投げられる素質を持った子がいるので、OBとしては早く採用してくれないかなとは思っているんですが」と説明した。

 そんななかでの今回の地方大会敗退という結果に、甲子園出場を至上命令とする早実OB会では早実時代に甲子園に5度出場し、ヤクルトなどで活躍したOBの荒木大輔氏(52)を投手コーチとして招く計画が進行中だ。

 早実ではOB会の力が強く、指導者の人事や采配にもある程度意向が反映される。荒木氏は2014年、学生野球資格回復制度の研修会を受講しており、すでに日本学生野球協会が定める指導者資格を取得済み。現在では問題なく学生の指導に携われる立場にある。

 早実OBが「荒木(の入閣)は内々にもう決まっている。この前の(冬合宿が行われた)館山にも来ていたしね」と語れば、校友会副会長の大島英夫氏(72)も「(ロッテで活躍し、早大の特別コーチを務めた)小宮山(悟)はダメ。うちでコーチをやるとしたら(早実の)OBだけですから。ちゃんとした指導者がいた方がいい。今は学校が野球部に力を入れていないし、練習時間も短い。だからこそ専任の人できっちり教えてくれる人がいないと」と荒木氏の招聘に賛同する。また別のOBからは「いずれは荒木に監督もしてほしいんですけどね…」との声まで漏れ聞こえた。

 早実監督時代に若き日の王貞治氏を指導し、長らく絶対的な権力を握ってきた現中央大総監督の宮井勝成OB会長(90)は本紙の直撃に「全然知らないよ」とひと言。「学校が給料を払って荒木を雇うということはない。野球部だけを特別扱いはしませんから」と“投手コーチ”という肩書での正式な入閣は否定したものの「月に8回とか10回とか、OB会が交通費を出して来てもらうということはある」。あくまで一人のOBとしてグラウンドに足を運び、指導する可能性を示唆する。

 渦中の荒木氏は23日、取材対応こそなかったものの記者室から試合を見守った。ちなみに荒木氏も清宮と同じく調布シニアOBで、清宮のよき理解者にもなるだろう。今夏はお預けとなった清宮の2度目の聖地登場は“元祖早実のアイドル”の手腕にかかってきそうだ。

最終更新:7月26日(火)5時16分

東スポWeb

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