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【香港】デベロッパーに値上げの動き、市況好転で

NNA 7月26日(火)8時30分配信

 香港の住宅価格が下半期(7~12月)にも好転するとの見方が強まる中、一部デベロッパーの間では値上げに向けた動きが広がっている。アナリストは、下半期に5~10%の上昇余地があるとみている。大公報などが伝えた。
 地場デベロッパー大手の信和置業(サイノランド)は、2~5%の値上げに転じる方針。今月20日に発売したばかりの新界・西貢の住宅物件「逸瓏海匯(パーク・メディテラニアン)」では現行の優遇措置を取り止めた上で価格を上乗せする計画があるほか、ランタオ島南部・長沙にある「ボタニカベイ」や香港島・西半山(ミッドレベル・ウエスト)の「クリュニーパーク」などでも値上げの余地があるとみている。
 会徳豊地産(ウィーロック・プロパティーズ)の黄光耀(リッキー・ウォン)常務取締役によると、同社は下半期にも5%の値上げに動く計画。このうち新界・将軍澳地区の「サバンナ」、何文田の「ワン・ホーマンティン」では市場動向に合わせる形で価格を見直す方針を決めた。
 大手投資銀行は、香港の下半期の住宅価格見通しに対して楽観する見方に転じている。米投資銀行モルガン・スタンレーは、米国の利上げ先送りや香港の労働市場の安定化などを背景に住宅の購入意欲が高まり、下半期は5%上昇すると予想。米シティは下半期に8%の上昇余地があるとみている。
 
 ■中古も下げ止まり
 
 香港地場不動産仲介大手の中原地産(センタライン・プロパティーズ)が毎週発表している中古住宅の価格指数「中原城市領先指数(CCL)」は、最新の数値(7月11~17日)が130.5となり、約5カ月ぶりに最高水準を更新した。
 中原地産のリサーチ部門、中原地産研究部の黄良昇・取締役は、「英国の欧州連合(EU)離脱が決定してから、香港では中古住宅価格も上昇基調にある」と指摘。第3四半期(7~9月)のCCLの目標値は135に設定している。

最終更新:7月26日(火)8時30分

NNA