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【高校野球】因縁対決制した星稜に「アメトーーク!」の重圧

東スポWeb 7月26日(火)10時25分配信

 第98回全国高校野球選手権大会の地方大会は25日、6大会で決勝が行われ、創志学園(岡山)、大曲工(秋田)、京都翔英(京都)が夏の甲子園初出場を決めた。香川では尽誠学園が今春の選抜大会準優勝の高松商に逆転勝ちし、9年ぶりの甲子園切符を手にした。唐津商(佐賀)、大分(大分)も名乗りを上げた。そんな中、ひと際注目を集めたのは、石川県立野球場で行われた石川大会準決勝第1試合の星稜VS小松大谷。過去2年にわたって「サヨナラの逆転ドラマ」を演じてきた両チームの3度目の“因縁対決”だったからで、異様な熱気に包まれた。星稜が勝利した大決戦の舞台裏をリポートする。

 スタンドには平日ながら1500人を超える観衆が集まった。異様な熱気に包まれる中、4回に星稜が川岸(2年)の2ランで先制。小松大谷も5回に喜多(3年)の適時打などですぐに追いつき、死闘の期待感が高まっていく。しかし、突き放したのは星稜だった。5回に寺西(2年)の2点適時打で勝ち越し、6回にも寺西の適時打などで追加点を重ねて圧倒。小松大谷も6点差で迎えた9回に2点を返して奇跡の再現を狙ったが、力尽きた。

 一昨年の決勝では0―8から9回に星稜が奇跡の大逆転。昨年の準々決勝では0―3から9回に小松大谷が逆転劇を演じ、両者のドラマはトーク番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で取り上げられるなど全国的な注目を集めた。

 リードしながらも小松大谷のチャンスが広がればスタンドが沸き上がるという異様な“アウェー感”の中で勝利をもぎ取った星稜のエース・寺西は「相手を意識せず、自分たちの野球をすることだけ考えた」と振り返り、2年前の試合に1年生ながら出場していた現主将の虎谷(3年)も「意識しないようにすることを意識した」と強調した。

 しかしながら当初は意識しまくりで、林監督をはじめ、ナインのほぼ全員が「アメ――」にクギ付けになったという。林監督は「昨日(24日)もビデオで見直しました。昨年の9回の私の采配ミスもあったし、反省する意味でね」と明かし、森田(3年)も「やっぱり気になっていたので見ました。先輩たちの思いとかが改めてわかった」という。

 とはいえ、このまま因縁を意識すれば自分たちの野球ができない。「9回になったら気持ちがふらふらするかもしれない」と危惧したナインはそこから一致団結。周囲の雑音に惑わされず、小松大谷の投手力、攻撃力を冷静にビデオで分析し「絶対にウチの方が強い。コールド勝ちしてやろう」「負ける要素は何もない。ウチが石川で最強なんだ」と声を掛け合った。

 林監督も「相手を意識するんじゃないぞ」と必死に選手にも自分にも言い聞かせた。

「9回は私も(昨年のことが)頭をよぎった部分はありましたけど、選手の方が落ち着いていましたね。でも盛り上がった中で試合できるのは幸せなこと。小松大谷の西野監督とは仲がいいですし、これからも切磋琢磨していきたい」(林監督)。大盛況に石川県高野連の関係者も「巡り合わせですからね。これからもいい試合をしてもらえれば」と名勝負“継続”に期待を寄せた。

 星稜ナインの中からは1勝1敗からの“決着戦”を制したことで「もうこれで結果が出た。上から目線ですけど、ウチの方が強いんだから、もう因縁とかライバルとか言ってほしくない」と“終結宣言”も飛び出している。果たして運命のいたずらは今後も続くのか。

【2014年7月27日=決勝・星稜が9回8点差大逆転】8回までわずか2安打に抑えられていた星稜の最終回の攻撃は、2番から。まず代打の村中が四球で出塁すると、代打の今村の適時三塁打で1点を返す(1―8)。4番の村上も右前タイムリー(2―8)。暴投で無死二塁とすると、ここで小松大谷のエース・山下にアクシデントが発生。足をつり、2番手の木村が登板する。5番の佐竹は振り逃げ。6番の梁瀬は2点適時打(4―8)。7番の岩下が2点本塁打(6―8)で続く。代打の相原が一飛でようやく一死も、9番・横山が二塁打、1番・谷川は中前打。打者一巡して村中の併殺崩れの間に1点を返す(7―8)。二死一塁から今村四球、村上の中前タイムリーで同点(8―8)。さらに佐竹が左越えにサヨナラ打を放って試合を決めた(9―8)。

【2015年7月24日=準々決勝・小松大谷が9回0―3から逆転】3点を追う小松大谷は、この回先頭の7番・下口が三塁線を破る二塁打。死球、四球で無死満塁とすると、星稜は山本からエースの谷川へと投手交代。1番・清水の内野安打でまず1点(1―3)を返すと、代打の1年生・瀬堂が中前へ2点適時打を放って同点に追いつく(3―3)。なおも内野安打で無死満塁とし、4番・西田のサヨナラ犠牲フライで決着した(4―3)。

最終更新:7月26日(火)10時33分

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