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“世界初の海水発電所”見納め、フェンスで妨げ 沖縄・米軍ヘリパッドの余波

沖縄タイムス 7/26(火) 17:52配信

 沖縄県国頭村安波にある「沖縄やんばる海水揚水発電所」へつながる唯一の道路が、東村高江周辺のヘリパッド建設に伴い沖縄防衛局が設置したフェンスにより封鎖され、発電所見学を予約した2組がキャンセルを余儀なくされたことが25日、分かった。管理者の電源開発(Jパワー、東京都)によると、既に廃止が決定している同発電所の見学は7月末で終了予定だったが、フェンスが設置された22日で見学の申し込みを打ち切った。(北部報道部・城間陽介)
 防衛局は本紙の取材に、見学の実施を把握していなかったことを認め、「見学予約者に限って立ち入りを認めたい」とした。Jパワーの広報担当者は見学キャンセルに関し「大変残念。県内在住の2組には状況を見ながら再度案内をかけたい」としている。
 Jパワーによると、フェンス設置を防衛局から知らされたのは設置日の2~3日前。今月24、26日に見学予約が入っていた2組には電話で事情を説明し、取り消しの了解を得たという。
 世界初の発電設備の見納めとして見学客の駆け込みも予想されるが、Jパワー広報は「今のところ予約受け付けを打ち切った方針に変わりはない。ただ、防衛局が見学者だけ立ち入りを認めるならばぜひお願いしたい」としている。
 同発電所は1999年に完成。海抜132メートルの崖の上に位置し、電力消費が少ない夜間に海水をくみ上げ、昼間に放水し水車を回して発電する。最大出力は3万キロワット、1万世帯分の電力を賄うことができた。
 通商産業省(当時)の全額補助でJパワーが総工費約364億円をかけ建設したが、需要やコスト面で採算が合わず廃止が決まった。2014年度で運転を終了しており、本年度内にも解体工事が始まる。

最終更新:7/26(火) 20:28

沖縄タイムス