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7人の個性が際立つほどにAAAというグループが輝きを増したライブ【ライブレポート】

M-ON!Press(エムオンプレス) 7月26日(火)18時9分配信

AAA
AAA ARENA TOUR 2016 ? LEAP OVER ?
2016年7月2日@幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール

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アジアツアーに自身初のドーム公演と、2016年も話題に事欠かさないAAAのアリーナツアー『AAA ARENA TOUR 2016 ? LEAP OVER -』。つねに観る者を驚きと興奮の渦へと巻き込む、日々進化を遂げるAAAのステージをレポート!

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■あらたなディケイドへと踏み出したタイミング

降臨。なんていう大袈裟な言葉が頭をよぎる。というのはオープニングシーンのこと。開演予定時刻を15分ほど過ぎたところで、いきなり場内BGM「Next Stage」の音量が上がる。

曲が終わった瞬間に暗転し、すぐに映像と照明を駆使した神秘的かつスタイリッシュな演出に突入。期待感がぐんぐん高まるなか、やがてメインとなるセンターステージを覆っていた薄い幕がすとんと落ちる……あれれっ? 誰もいないじゃん。どういうこと?

戸惑っていると、そのぽっかり穴の開いたような舞台を切り裂くように、どこからか“I’ll be there for you…”という声が轟く。わ! 上だ! なんと上から円形のステージが降りてくるではないか。もちろんそこには7人の姿が! そう、それはまさに降臨という言葉がぴったりな神々しい幕開けだった。
5月にスタートした『AAA ARENA TOUR 2016 ? LEAP OVER -』の、その15本目にあたる7月2日の幕張メッセ公演。昨年のデビュー10周年記念イヤーを全速力で駆け抜けたAAAが、このあらたなディケイドへと踏み出したタイミングで、いったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

そんなオーディエンスの想いを真正面から受け止めるかのように、そのまま「Sorry,I…」「SHOW TIME」とアッパーなダンスチューンを連続投下。鋭利でありながら同時に色気も感じさせるボーカル。見せるだけではなく魅せる、魅了するダンス。観客は絶叫で応える。

■キュートで、そしてフレンドリーなAAA

といっても、ただ圧倒するだけではない。ちょうど1年前のヒット曲「LOVER」では、もうひとつの魅力的な表情が現れる。キュートで、そしてフレンドリーなAAAだ。はじける7人の笑顔に、それまで張りつめていた空気がぐんぐんゆるんでいく。

ラップ部分のコミカルな振り付けも良い感じ。会場の隅々まで浸透する幸福感。壁や天井の存在を忘れてしまうほどの開放感。それらが照りつける太陽の下で騒いでいるかのような錯覚を生み出す。
しかし次の「I$M」からの3曲で、またまた世界は一変。空間全体がディープブルーに染め上げられ、そこに青色の衣装に着替えたメンバーが登場する。我々観客は、あっという間に海の中へ連れて行かれる。

「愛してるのに愛せない」でスクリーンに映し出されるクラゲ。それは“どうして大切なものって儚くうつろう”という冒頭の一節を象徴しているような……などと考えていたら、いつしか客席の上でも巨大なクラゲがゆらゆら移ろっている。

「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」では西島隆弘が最後のフレーズ“アイノカタチダ”の語尾を引き伸ばす。どこまでも果てしなく長く。ほとんど永遠に感じられるくらいに長く。その美しくて力強い歌声がオーディエンスの心を射抜く。どよめきが起こる。

■彼らはこのツアーで何を“リープオーバー”したのか?

以降も印象的な場面が次々に展開。ポーカーに興じるドラマ仕立ての映像で演技力を見せつけてからの「PARTY IT UP」。7色の照明とスクリーンの花によって幸せ度がアップした「Lil’ Infinity」。4台のフロートに分散してシャボン玉に彩られながら歌われた「恋音と雨空」。そして「NEW」「Love Is In The Air」という本編ラスト2曲の発熱っぷりも完璧。7つの歌声が、どこか遠くの暑くて、でも爽やかな街の風景を立ち上げる。楽園にいるような心地良さ。

などなど挙げていったらきりがないのだが、とにかく大満足の約2時間45分。7人はツアータイトルのとおり完璧なリープオーバー(飛び越える、という意味)を見せてくれた。え? 彼らが何を飛び越えたのかって?

10年目から11年目への境界線。ファンの期待感。それによるプレッシャー。もの言わぬディスタンス。そういったあらゆる物事を加速していくラブトレインのように、またさらなるフェーズへとリープオーバーしていったのです。

TEXT BY 大野貴史
PHOTOGRAPHY BY 田中聖太郎

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【SETLIST】
00.OPENING
01.I’ll be there
02.Sorry,I…
03.SHOW TIME
04.LOVER
05.I$M
06.愛してるのに愛せない
07.ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
08.PARTY IT UP
09.アシタノヒカリ
10.Flavor of kiss
11.Lil’ Infinity
12.恋音と雨空
13.GAME OVER?
14.ハリケーン・リリ、ボストン・マリ
15.NEW
16.Love Is In The Air
[ENCORE]
01.さよならの前に
02.Wake up!
03.MUSIC!!!

【プロフィール】
トリプル・エー/西島隆弘、宇野実彩子、浦田直也、日高光啓、與真司郎、末吉秀太、伊藤千晃。2005年9月にシングル「BLOOD on FIRE」でメジャーデビューした、男女7人組のスーパーパフォーマンスグループ。

【リリース情報】
2016.06.08 ON SALE
SINGLE「NEW」
avex trax

最終更新:7月26日(火)18時9分

M-ON!Press(エムオンプレス)