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世界も注目?昭和の大人ヤンキーの象徴「デコトラ」がMVのなかで爆走中!

M-ON!Press(エムオンプレス) 7月26日(火)18時9分配信

1975年から1979年にかけて公開され、社会現象となった映画シリーズ「トラック野郎」。本作とともに大ブームとなったのが、菅原文太演じる主人公・星桃次郎らが乗る改造トラック、通称デコトラだ。

デコトラを使用したMVはこちら

過剰に取り付けられたきらびやかな電飾、見るものを威嚇するド派手なイラスト、運転手のイカつい兄ちゃん……デコトラに対して、このような物騒なイメージを持っている人は多いかもしれない。

しかし、海外からは、存在感のある車体や発達した改造文化に注目が集まり、しばしば「日本独自のカルチャー」として捉えられることもある。

事実、オーストラリアのABC局がデコトラとその運転手に密着したドキュメンタリーを制作するなど、アートや文化として紹介される機会も少なくない。

今回は、そんな海外からも注目を集めている、デコトラが登場するミュージックビデオを紹介しよう。


■デコトラをいち早く取り入れた海外バンド

80年代に、デコトラにいち早く注目した海外のミュージシャンがいた。それがオーストラリアのロックバンド、INXSだ。

彼らは1983年にリリースしたシングル「Original Sin」のミュージックビデオで、デコトラを大胆にフィーチャー。夜の道路で怪しく輝くデコトラを、暴走族に扮したバンドメンバーがバイクで先導するシーンが印象的だ。

暴走族とデコトラのほかに、祭の屋台やそこで販売されているプラスティックのお面など、ミュージックビデオにはINXSが気になった日本のカルチャーが詰め込まれている。

■海外に見せつける日本の不良カルチャーとしてのデコトラ

また、日本のミュージシャンも海外に向けて、デコトラを作品内で活用。海外にも多くのファンを持つMIYAVIは、2013年の「Ahead Of The Light」のミュージックビデオのなかで、デコトラを日本の古き良き不良カルチャーを体現するものとして登場させている。

撮影には、有名デコトラチーム・〓麿会(うたまろ/〓は「可」を上下に合わせた漢字)が全面協力。ミュージックビデオは冬の寒空の下、ド派手な装飾のデコトラが、続々と広場に集結するところから始まり、デコトラから降りてきた暴走族や不良たちが踊り狂うなか、MIYAVIがギターをかき鳴らす。

デコトラ、暴走族、ヤンキー……70年代から80年代にかけてのイカついアイコンが一堂に会する、気合の入りまくった作品である。

■新世代の女性MCユニットも、デコトラをフィーチャー

そして、最新のデコトラミュージックビデオといえば、2016年3月に発表された水曜日のカンパネラの「チュパカブラ」だ。

ミュージックビデオは、竜神丸という名のデコトラにMCのコムアイが乗り込むと、コンテナの後ろに描かれた竜が動き出すという、ファンタジックな展開でスタートする。

しかし、デコトラはあくまで物語の舞台。コンテナの中で、ピンク色の血液を体に注がれたコムアイが、チュパカブラ化するという、不気味でポップなミュージックビデオだ。


このように、エッジの効いたカルチャーとして、ミュージックビデオに取り入れられてきたデコトラ。もしかすると、アイドルやロボットのように、デコトラが日本発のクールなカルチャーと認知される日が訪れるかもしれない。

最終更新:7月26日(火)18時9分

M-ON!Press(エムオンプレス)