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Windows 10の1周年記念アップデートを8月2日に入手できる人とできない人

ITmedia PC USER 7月26日(火)15時56分配信

 Windows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレード期間が2016年7月29日に終了すると、次には「Redstone 1(RS1)」こと、Windows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update(1607)」がやって来る。

【画像】ユーザーによって異なるWindows 10のアップデート提供

 Anniversary Updateで最大の注意点は「全ユーザーへの一斉配信ではない」ということだろう。8月2日の配信対象となるのはMicrosoftが「Current Branch(CB)」と呼ぶグループで、多くの一般ユーザーはこのCBの中に含まれる。

 企業ユーザーを対象とした「Current Branch for Business(CBB)」や、さらに長期でのアップデート猶予期間を持った「Long-Term Servicing Branch(LTSB)」はまだ4カ月以上の猶予期間があり、企業のIT部門があらかじめ設定したソフトウェアの更新サイクルにのっとってAnniversary Updateへ更新されることとなる。

 ここでの問題は、CBに含まれる主に一般ユーザーの数が非常に多いことだ。Windows 10の稼働デバイスが2016年春時点で3億台を突破していることを考えれば、少なくとも1億台を優に超える数のデバイスが、8月2日のタイミングで一斉にAnniversary Updateの適用対象となる。

 これらユーザーのデバイスが8月2日になると同時にMicrosoftのサーバへと殺到場合によっては数GBに達する大容量のデータを一斉にダウンロードするようなことになれば、その際の負荷は計り知れない。

 かつて「Windows 10の初期バージョン」や2015年11月配信の大型アップデート「November Update(1511)」がそうであったように、Anniversary Updateもまたユーザーによっては最大で3~4日程度の配信ラグが存在することになると予想される。

 その際、配信対象となるデバイスはランダムで決定されるとみられ、「なんで自分のPCにはAnniversary Updateがやってこないの?」と思っても、しばらくは気長に待つしかないだろう。

 なお、このCBへのAnniversary Update配信に関する話題は主にPCが対象であり、スマートフォン向けの「Windows 10 Mobile」はまた少し状況が異なる。PC版のWindows 10は2015年7月29日に一般公開されたが、Windows 10 Mobileは同年11月のNovember Updateまで一般向けのリリースが存在せず、しかもWindows Phone 8.1を対象としたアップグレードの配信までさらに数カ月を要してしまった。

 しかし現在、Windows Insider ProgramのFast Ringユーザーを対象とした開発プレビュー版(Windows 10 Insider Preview)における最新ビルドの配信では、PC版とモバイル版でほぼラグが存在せず、同じビルドが同じタイミングで利用できるようになっている。

 MicrosoftでWindows Insider Programのプロモーションを担当しているドナ・サルカール氏によれば、Windows 10 Mobileも8月2日での配信開始を想定している。ただ、いくら台数規模が少ないとはいえ、アップデートの配信サーバが混雑する事情はPC版と同様であり、少なくとも数日程度の配信ラグは許容しないといけないだろう。

●最終リリースの助走期間に入ったAnniversary Update

 前回、「Windows 10 Insider PreviewのBuild 14393は実質的なRTMに相当するのではないか」というMicrosoft関係者の話を紹介した。実際、米国時間で7月17日に「Build 14393」が提供され、翌日にその改良版となるマイナーアップデートのBuild 14393が社内の開発者向けに配られた後、ビルド番号の更新は止まった状態だ。

 一方で、このマイナーアップデートは、Build 14393の提供以降も続いており、現在ではFast Ringのユーザーに対して「Build 14393.3」が提供されている。ビルド番号の末尾に付与される番号は、いわゆる「Cumulative Update(累積的な更新プログラム)」と呼ばれるもので、既存バージョンのバグ修正やセキュリティ対策が主な変更点となる。既にBuild 14393を導入しているユーザーに対して、その差分をアップデートとして提供する仕組みだ。

 Windows 10(PC版)とWindows 10 Mobileともに、システムの情報欄で「Build 14393.3」というバージョン番号を直に確認可能だ。PC版の場合はWindows 10 Insider Previewとしてではなく、「KB3176925」というアップデートとしてWindows Update上でインストール状況が確認できるので、チェックしてみるといいだろう。

 さて、このマイナーアップデートだが、8月2日を前にもう1回行われるとみられる。以前紹介した開発中のWindowsビルドが確認できるBuildFeedのサイトに「Build 14393.5」が出現しており、7月25日の週にはCumulative Updateとして配信されそうだ。

 8月2日以降に一般提供されるAnniversary Updateがこのマイナーアップデート済みのバージョンかどうかは不明だが、最終リリースの助走期間に入ったのは間違いない。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

最終更新:7月26日(火)15時56分

ITmedia PC USER