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「かけ放題」にIP電話を選んだイオンモバイル、「ポケモンGO」効果にも期待

ITmedia Mobile 7月26日(火)19時47分配信

 大手キャリアで始まった国内通話の定額かけ放題サービスが、MVNOの格安SIMや格安スマートフォンにも広がっている。イオンリテールは7月26日、格安スマホの「イオンモバイル」向けに月額1500円(税別)で国内向けのIP電話がかけ放題になる「050かけ放題」を開始した。
 イオンモバイルの基本料金は、一番安いプランで月額480円/1GB。050かけ放題とセットでも合計1980円で利用できる。音声通話と2GBのデータ通信が付いた1380円のプランと合わせても、2880円と大手キャリアの半額以下だ。
 自身も売り場に立つというイオンリテール デジタル事業部長の橋本昌一氏は、「格安SIMは確かに安いが、音声通話を使う人から見ると大手キャリアとの比較が分かりにくい。『通話のコストも下げたい』『かけ放題が欲しい』という声は私自身も直接聞いている」と述べ、完全定額制の050かけ放題で長時間通話のニーズをくみたいと話す。
 また音声通話の仕組みとしてIP電話を選んだのは、「以前から店頭オプションで販売しているNTTコミュニケーションズの『050 Plus』がかなり好評だったため」(橋本氏)と説明。できるだけ廉価に提供するため、コストが低いIP電話を採用したという。050かけ放題にはNTTコミュニケーションズのVoIP SDKが使われている。

【グラフ】格安スマホの割合が増えている

●若いユーザーが増加 「ポケモンGO」効果にも期待

 イオンモバイルはその名の通り、イオンの総合スーパーなど213店舗で販売している。リアルな販売網が全国規模に広がっているのが、他の格安スマホとの大きな違いだ。そのためスーパーをよく利用し、コスト意識が高い40代以上の利用者が多い。

 だが橋本氏によると、直近3カ月で20~30歳代の割合が10%アップするなど、変化が見られるようになったという。この世代はスーパーへの来店数が少ないが、橋本氏は「格安スマホの認知度の高まったことで、来店時に購入してもらえるようになったのでは」と分析する。契約プランの種別は音声付きが全体の約7割と多く、これは通話中心のケータイから乗り換える層が多いためとみられる。

 イオンモバイルを取り扱う店舗では、格安SIM以外にも大手キャリアのスマホや携帯電話を併売している。2015年度の販売実績は大手キャリアが81%、MVNOのSIMが19%だったが、2016年度は大手キャリアが約58%、MVNOのSIMが約42%と、MVNOの販売数が大幅に増加した。販売実数は非公開であくまで割合だけになるが、格安スマホの勢いが増している。

 さらに追い風になりそうなのが、社会現象にもなっている位置情報ゲーム「ポケモンGO」の人気だ。橋本氏はゲーム機販売も担当しており、「ゲーム機は年々右肩下がりで、これはスマホの影響が大きい。以前はビックタイトルが出るとお子さんがゲーム機をねだったが、これからは『スマホが欲しい』と訴えるだろう。その時、月6500円もかかる大手キャリアのスマホは経済的に難しい。しかし月額480円から使えるイオンモバイルなら使い勝手が非常にいい」と期待を込めた。

最終更新:7月26日(火)19時47分

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