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乳がんの経験題材、啓発活動復帰 自分らしい生き方「今とても幸せ」

福井新聞ONLINE 7月26日(火)8時33分配信

 「がんになって人生を考え直せた。今とても幸せ」。昨年乳がんと告知されてから、お話会を開いて自分の胸のしこりを触ってもらうなど、福井県内でがんの啓発活動を続けているヨガインストラクター、高橋絵麻さん(34)=同県坂井市=が25日、手術後初のお話会を同市のハーツきっずはるえで開いた。集まった女性に「自分の体を大切にしてほしい」と語りかけた。

 高橋さんは昨年10月に乳がんの告知を受けた。右胸に腫れや痛み、約4~6センチのしこりがあったが、次女の出産後で乳腺炎ではないかと疑っていた。告知を受け、娘の無邪気な姿を前に「入学式、卒業式は行けるかな。いつまでご飯を作ってあげられるのかな」と思うと涙が込み上げてきたという。

 今まで体からのサインに気づかず、自分のことを後回しにしていたという思いがあり、早期発見に役立てばと、抗がん剤治療の傍ら、乳がんの自己検診法や乳がんの知識を伝えるお話会を県内で4回開いてきた。自己検診の参考にと自分の胸や脇のしこりを、母親や、若い女性とその配偶者の男性ら延べ約250人に触ってもらったという。

 5月半ばに右胸全摘出の手術を終え、現在は通院で治療を続けている。

 手術後初のお話会は、坂井市の乳幼児受託施設「ハーツきっずはるえ」で開催した。高橋さんは乳幼児とその母親15組を前に「子どもを守る自分を大切にして。もっと頑張らなきゃ、と思ってない?」と優しく語りかけた。

 乳がんは若くても発症するので、違和感があったらすぐ病院に行くよう訴えた。乳がんを発症して自分らしい生き方ができているとして「今、とても幸せです」とほほ笑んだ。

 参加した同市の達川麻梨江さん(32)は「絵麻さんの生き方は力強い。自分も1歳の娘がいるが、体や心を大切にしなきゃと気づいた」と話した。

福井新聞社

最終更新:7月26日(火)8時33分

福井新聞ONLINE