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最新の鉄道混雑率ランキングに異変 上野東京ラインが大きな効果

乗りものニュース 7/26(火) 0:00配信

「ワースト5」常連がランク外へ

 国土交通省が2016年7月にまとめた統計から、2015年3月14日に開業したJR東日本の上野東京ラインが混雑緩和に大きく貢献、2015年度における全国の鉄道の「混雑率ランキング」に大きな変化が生じていることがわかりました。

【画像】上野東京ラインのマークと運行イメージ

 上野駅止まりだった大宮、宇都宮、高崎、水戸方面からの宇都宮線、高崎線、常磐線と、東京駅止まりだった品川、横浜方面からの東海道本線を直通運転させる「上野東京ライン」。この開業で、上野~東京間3.6kmの在来線は山手線と京浜東北線、そして新たに上野東京ラインの線路が並走するようになりました。

 これにより、「混雑率ランキング」で長年にわたって全国トップクラスだった山手線と京浜東北線の混雑状況が大きく変わっています。

 2014年度、山手線外回りの最混雑区間は上野→御徒町間で、混雑率199%のワースト2。京浜東北線南行きも最混雑区間は上野→御徒町間で、混雑率197%のワースト4でした。御徒町駅は上野駅から1駅、東京駅側へ行った駅です。

 それが上野東京ラインが開業した2015年度、山手線外回りの最混雑区間は同じ上野→御徒町間ながら、混雑率は163%に減少。京浜東北線南行きの最混雑区間は、埼玉と東京の都県境である川口→赤羽間の177%になり、両路線とも「ワースト5」のランク外になりました。京浜東北線は北行きの大井町→品川間が182%で10位タイに入っていますが、「ワースト5」常連だった上野→御徒町間については山手線、京浜東北線とも、「5」どころか「ワースト10」のランク外です。従来、上野駅で宇都宮線などから山手線や京浜東北線に乗り換えていた人がそのまま上野東京ラインで東京駅方面へ向かうようになり、このような大幅な混雑緩和につながったとみられます。

 1973(昭和48)年まで、上野~東京間には山手線と京浜東北線以外にも在来線用の線路がありましたが、東北新幹線の用地を確保するため廃止されました。しかし、全国トップクラスだった同区間の混雑緩和などを目的に、新幹線の上を通すなどして約40年ぶりに線路が復活。「上野東京ライン」の運行が始められています。

 上野東京ラインは開業当初、「遅延が広範囲に拡大しやすい」「これまで始発駅だった上野、東京が途中駅になって座りにくくなった」といった「直通運転」のデメリットも指摘されましたが、国土交通省が「完成後、京浜東北線等の混雑率が大幅に緩和する見込み」としていたものが、一定の成果を出した形です。

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最終更新:7/26(火) 16:07

乗りものニュース

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