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JA埼玉厚生連が破産 負債65億円…設備投資重く、医師確保が困難

埼玉新聞 7月26日(火)2時41分配信

 帝国データバンク大宮支店は25日、総合病院経営の埼玉県厚生農業協同組合連合会(熊谷市、JA埼玉厚生連=代表清算人五月女直樹氏)が22日に東京地裁に破産を申請し、同日付で破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は約65億3300万円。

 1934年12月創業の医療利用組合病院が前身で、48年10月に農協系の病院として設立。かつては熊谷総合病院と幸手総合病院の2病院を経営し、地域の中核的な病院としての役割を果たしていた。2011年に幸手総合病院を閉鎖し、新たに久喜総合病院を開業。13年には熊谷総合病院の設備を拡充するなど、業容拡大に努めた。

 しかし、設備投資負担が重く、医師の確保も困難となり、次第に業績が悪化。14年3月期は年収入高約110億円を確保したものの、約14億8600万円の最終赤字に陥った。再建の見通しが立たなくなり、両病院の売却を決定。16年6月30日には総会の決議により解散し、清算手続きを進めていた。

 熊谷総合病院は社会医療法人北斗(北海道帯広市)が経営支援し、新たに設立された医療法人熊谷総合病院が運営。久喜総合病院は一般社団法人巨樹の会(佐賀県武雄市)へ売却した。

 帝国データバンク大宮支店は「両病院ともに新体制下での運営がスタートしており、地域医療に影響が出ることはない」とみている。

最終更新:7月26日(火)2時41分

埼玉新聞