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UACJ、韓国で電子ビーム溶接

鉄鋼新聞 7月26日(火)6時0分配信

 UACJの韓国関連会社であるUPIA(所在地・大韓民国忠清南道牙山市、社長・金学準氏)が、龍仁工場で建設していた電子ビーム溶接(EBW)工場が完成し、このほど量産を開始した。新規の加工分野に進出し、液晶製造装置などの需要が好調な韓国でさらなる受注拡大を目指す。

 EBWとは、真空空間内で電子ビームを対象物に当て加熱して溶接するもので、溶接部分の品質向上などを図ることができる。UACJがEBWを導入するのは初めて。現地の液晶製造装置などのマーケット拡大に対して、EBWによる高付加価値の引き上げを目指すために導入を決めた。
 このほど導入したEBW設備は独プロビーム・システム社製。設備導入のため龍仁工場向かいの土地を取得し、昨年からEBW工場の建設に入っていた。工場完成後に設備を搬入し、このほど量産体制に移行した。
 韓国にはサムスン電子やLG電子といった世界大手の半導体メーカーが立地し、それらに絡む各種製造装置メーカーや部材加工業者が集積している。足元では有機EL市場の急拡大を背景に液晶製造装置需要が増加。UACJはUPIAを活用し、アルミ厚板の素材だけでなく各種加工による付加価値をつけた上で現地マーケットへ部材を供給していく考え。
 UPIAはUACJが13年に丸紅メタルとともに資本参加した韓国の流通・加工会社。UACJが40%出資し、アルミ厚板の切断や機械加工、溶接(TIG・MIG)などを展開。現地の液晶半導体製造装置へ材料を供給している。

最終更新:7月26日(火)6時0分

鉄鋼新聞