ここから本文です

重量打線・西武の中で光る俊足、CS出場のカギを握る男・金子侑司

Full-Count 7月26日(火)12時2分配信

潮崎ヘッドが指名した“巻き返しのキーマン”

 夏の一大イベント『オールスターゲーム』も終了し、2016シーズンは早くも後半戦に突入した。現在、西武は5位(7月24日終了時)。クライマックスシリーズ(以後CS)出場権が得られる3位につける千葉ロッテとは13ゲーム差と、非常に苦しい戦いが続いている。

西武、過去10年のドラフト指名選手一覧

 それでも、何とか立て直し、開幕前に掲げた最低限の目標『CS進出』を果たそうと試行錯誤する中、潮崎哲也ヘッドコーチが“巻き返しのキーマン”として指名するのが、上位打線で先発を続ける金子侑司だ。

 「侑司が塁に出て走ることで、チームが活気づき、良い雰囲気になる」

 西武といえば、中村剛也、メヒアの両本塁打者に加え、浅村栄斗、森友哉ら“一発”がある強打者揃いの打線が最大の魅力とも言えるが、さすがに毎試合“本塁打”という個人技に頼るのは難しい。「チーム(打線)として得点していくことを考えると、グチャっと詰まった当たりでも、『1安打で1点』の期待が持てる足を持つ侑司がいかに出塁できるかが、非常に大きなカギを握る」と同ヘッド。4月5日に1軍登録され、5月以降はほぼ先発出場が続くチーム屈指の俊足に大きな期待を寄せる。

『華麗奔放』を封印した今季、泥臭く粘り強いプレーで存在アピール

 期待を集めるからには、当然、その理由がある。今季はキャンプインから「監督や首脳陣に『金子、変わったな』と言ってもらえるシーズン」をテーマに取り組んできた。グラブに刺繍されている座右の銘『華麗奔放』が象徴していた、昨季までの華やかなプレースタイルを一時封印。一変して、泥臭く、粘り強い存在を目指した。実は、その変化に昨年秋季キャンプから気付いていたのが、田邊徳雄監督だった。

 昨シーズン中までは見られなかった、バットを短く持って振り込む姿に「ようやく、自分が何を求められているのかが理解できてきた」と評価。今年の春季キャンプでもその姿勢を貫く大卒4年目選手に「変わりたい」と願う“本気”を感じたという。

 1軍昇格後すぐに先発起用すると、背番号2は期待に応え、徐々に打撃、走塁で持ち味を発揮。そして5月、「今は外せない」と指揮官は太鼓判を押した。両リーグ通じて最多の14失策と守備に大きな課題を抱えているが、遊撃、右翼、三塁と、何とかポジションを空けてでも起用し続ける様子を見ても、今いかに金子がチームにとって必要とされる存在なのかが分かるだろう。

1/2ページ

最終更新:7月26日(火)12時2分

Full-Count

スポーツナビ 野球情報