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子どもが作り出す「うまい棒」

ニュースイッチ 7月26日(火)7時50分配信

玩具や菓子メーカー、学びにつながる商材で保護者などの関心誘う

 玩具メーカーなどが“夏休み需要”を取り込もうと、「モノづくり」製品に力を入れている。バンダイ(東京都台東区)は自動販売機の工作キットを発売、タカラトミーは組み立て式ロボットを投入した。菓子メーカーも実験ができる菓子を提案するなど、攻勢をかける。為替の円高や株安などを不安材料に家計の消費に陰りが見られる中、子どもの学びにつながる商材で保護者などの関心を誘い、財布のひもを緩める狙い。子どもから大人まで、モノづくりへの興味を高めるきっかけにもなりそうだ。

<バンダイ、タカラトミーがこだわるモノづくり>

 バンダイは自動販売機の工作キット「さくっと工作!うまい棒の自販機」を、6月に発売した。合紙を組み立てて、手作りの自販機が作れる。ダイヤルを回すと、スナック菓子「うまい棒」のレプリカや実際の菓子が取り出し口から出てくる仕組みだ。

 同社が企画に当たりヒントを得たのが、インターネットの動画投稿サイト。近年、段ボールで自動販売機を作って紹介する動画が人気だという。投稿者も子どもから大人まで幅広く、再生回数も急増している。

 同工作キットの消費税抜きの価格は2200円。バンダイは「夏休みの自由研究などで需要が高くなる工作を手軽に楽しめる」として、子どもだけでなく工作に興味を持つ大人も取り込む。

 「夏は家族でロボット作りはいかが」と話すのは、タカラトミーだ。同社はカナダのスピンマスター(オンタリオ州)製の組み立て式人型ロボット「メカノイド」2種を販売している。大型は約1200種、小型は約620種の部品を自分で組み立てて完成させるロボットで、完成後はコミュニケーションをとって遊ぶことができる。

 約900種の音声単語と動作を組み合わせた、コミカルな反応が特徴。消費税抜き価格は3万―5万円。主な顧客は30―40代男性だが、対象年齢は15歳以上。まとまった時間がとれる長期休暇は、組み立てに絶好な機会。このためタカラトミーは「子どもの夏休み、大人の盆休みをターゲット」に、本格的な夏商戦に向けて力を入れる。

<小学校教師と共同開発>

 菓子メーカーも参戦した。クラシエフーズ(東京都港区、池田昇社長、03・5446・3291)は、発売30周年を迎えた知育菓子シリーズ「ねるねるねるね」から、小学校教師と共同開発した「じっけんねるねる」を7月に発売した。自分で粉や水を混ぜ合わせながら、菓子の色が変わったり膨らんだりする仕組みを学べる。

 「実験ノート」を付属して実験の様子を記録できるようにしたほか、夏休みの自由研究で学校に提出できる「発表シート」もネットのウェブサイトからダウンロードできるようにした。保護者の購入を見据えて、価格をシリーズ定番製品の4倍の400円(消費税抜き)に設定した。「夏休みの宿題をきっかけに、親子で一緒に実験してもらえたら」(クラシエフーズ)と期待する。

最終更新:7月26日(火)7時50分

ニュースイッチ