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医師ら許可なく宿直、県循環器・呼吸器病センター 医師や看護師不足

埼玉新聞 7月26日(火)10時30分配信

 埼玉県病院局は25日、県立循環器・呼吸器病センター(熊谷市)で、熊谷労働基準監督署の許可がないまま、医師や看護師らが夜間、休祝日の当直(宿直・日直)勤務をしていたと発表した。同局は「医師や看護師不足が根本的な原因」とした上で、「地域の模範病院となるべき県立病院として申し訳ない。医療サービスを低下させることはできず、医療行為を禁止されているわけではないので、医師確保を進めながら勤務時間の工夫、整備などで対応していきたい」と話している。

 同局によると、千葉県立病院で労基署の許可がないまま、医師らが当直勤務をしていたことが発覚したことを受け、22日から25日まで同センターなど県立4病院の実態を調査。県立がんセンター(伊奈町)など3病院は労基署の許可を得ていたという。

 県立循環器・呼吸器病センターでは開院当初の1994年5月に労基署の許可を受けたが、2014年3月に許可書が不明になったため、再申請したが認められなかったという。以後、不許可のまま現在も当直勤務などが行われている。

 病院局は要因について、「医師らの通常勤務と宿直勤務の境目が明確ではなく、時間のかかるカテーテル治療など救急患者への対応を宿日直勤務の医師が行う頻度が高いことが考えられる」としている。不許可になっていたことも、病院局内で問題共有されていなかった可能性があるという。

 現在、当直は医師4人、看護師2人など11人体制で対応している。25日現在、労基署からの指導はないものの、同局は「労基署とも協議しながら方策を講じていきたい」としている。

最終更新:7月26日(火)19時45分

埼玉新聞