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【ブラジル】輸出拡大も生産は縮小 ブラジル産鶏肉

サンパウロ新聞 7月26日(火)3時45分配信

 ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)は12日、ブラジル産鶏肉の2016年の輸出量について、当初予想の前年比3~5%増を上回る8%の伸びを記録するだろうとの見通しを示した。中国や中東などへの輸出が熱を帯びていることが背景にある。伯メディアが同日付で伝えた。

 16年上期(1~6月)のブラジル産鶏肉の輸出量は230万トンと15年同時期を13.8%上回った。これには、2番目に大きな得意先である中国への出荷量が110%拡大したことが大きく影響した。同協会のフランシスコ・ツラ会長は、中国への鶏肉輸出が長期的に好調を保つとの見方を示し、その理由について「彼らは貯水の問題や農村から都市への移住の問題、そして衛生状態の非常に多くの問題を抱えている」と話す。

 今年上期には、ブラジル産鶏肉の最大の輸入国であるサウジアラビアへの出荷量も拡大、前年同時期を20%上回った。

 好調な輸出とは逆に、国内消費は不景気の影響で落ち込んでいる。また、トウモロコシを中心とした飼料価格の高騰によって飼育から手を引く生産者も現れている。これらのことから、同協会は16年の鶏肉生産量の見通しをこれまでの1350万トンから1300万トンへ下方修正した。この数字は15年実績(1314万トン)を下回る。

 ブラジルは15年末から、非常に有利な為替レートを背景にトウモロコシの輸出を増大させた。その結果、国内のストックは枯渇し、ブラジルの養鶏養豚業界は記録的高水準な価格でトウモロコシを購入しなければならない状況に陥った。同協会によれば、トウモロコシの価格(ドルベース)は81%上昇。今年第2四半期(4~6月)だけで、トウモロコシは生産コストを前年同期比で15%以上も押し上げた。

 生産縮小に伴って国内市場への鶏肉供給量は前年比で5%落ち込み、最終消費者向けの価格上昇を招くと同協会はみている。

サンパウロ新聞

最終更新:7月26日(火)3時45分

サンパウロ新聞