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「難民受け入れて」 横浜でセミナー

カナロコ by 神奈川新聞 7月26日(火)11時50分配信

 欧州のテロなど、移民や難民などの排除が問題視される中、県内に暮らす外国籍の人々とともに生きる“社会包摂”を考えるセミナーが22日、横浜市戸塚区の明治学院大学横浜キャンパスで開かれ、約80人が参加した。東南アジアの移民問題を研究する市民団体や、県内に暮らす在日インドシナ難民の女性らが登壇し、多文化共生を訴えた。

 同大学国際学部付属研究所の主催。第1部では、タイ、ミャンマー、カンボジア地域で活動する市民団体の職員らが、「グローバル化の中のメコン河流域諸国と日本」をテーマに報告。日本で安価に販売されている衣料品などの生産は、東南アジア地域での児童労働や、移民労働者の人権侵害によって成り立っている事実を伝え、「製品がどのように作られているのか、消費者側の啓発が必要」と訴えた。

 第2部では、同市青葉区を拠点に外国籍の女性支援を行うNPO法人「女性の家サーラー」の理事・新倉久乃さんが、県内での活動事例を報告。日本人配偶者との離婚などをきっかけに、住む場所や仕事を失い、社会コミュニティーから排除されてしまう女性の事例を紹介。「生活を立て直すための動機づけや、継続的な支援体制が社会包摂のためには必要」と訴えた。

 また、在日インドシナ難民でベトナム出身の1世、トルオン・ティ・トゥイ・チャンさん=同市戸塚区在住=が、自身の経験を披露。「世界には母国を出国せざるを得ない人々がいることを知って、日本は受け入れてほしい」と呼び掛けた。

最終更新:7月26日(火)11時50分

カナロコ by 神奈川新聞