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「まじめで明るい青年がなぜ」地元住民にショック 相模原殺傷

カナロコ by 神奈川新聞 7月26日(火)12時39分配信

 障害者施設「県立津久井やまゆり園」で多数の入所者らが殺傷された事件で、殺人未遂容疑などで県警に逮捕された男(26)=相模原市緑区=を知る地元の住民は「あんなに明るい青年がなぜ」と大きなショックを受けている。

 「最後に会ったのは5日前。自宅前に車を止めて下りてきたので、あいさつすると、にこやかに『こんにちは』と返してきた。その彼があんな事件を起こすとは」

 そう振り返る隣家の男性(73)によると、教員志望だった男は5年ほど前、地元の小学校に教育実習に来ていた。空き地で一緒に遊ぶなど子どもたちがよく懐いていたという。男性は「彼が何に不満を持っていたのかは分からない。そんな様子は全くみせなかった。分かっていれば、相談に乗ったのに…」と言葉を絞り出した。

 向かいに住む主婦(39)も、かつて自分の子が男に教育実習で指導を受けた。「子どもと仲が良くて明るく、うちの子も家の前で鬼ごっこをして遊んでもらった。昨日も車の中から『久しぶり』とあいさつしてくれた、と子どもたちに聞いた」と証言。「数年前に就職先を聞いたとき、笑顔で『あそこに就職しました』とやまゆり園に勤めていると教えてくれた。孤立しているようには見えなかったけれど」と声を震わせた。

 近所の複数の住民によると、男にきょうだいはおらず、両親が5年ほど前に出て行ってからは1人暮らしだった。児童が通う地域のバスケットボールのクラブでコーチも勤めていたという。

 「本当にびっくりしている。まじめな青年で、家の前を通る時も、車の中からあいさつをしてくれた。しかし、最近になって金髪になっていたので、驚いてはいたのだが…」と近くの無職男性(76)。「教員にはなれなかったと聞いていたが、教育実習で習ったうちの孫娘は今朝のニュースを見て、『いい先生だったのに…』と絶句していた」と声を落とした。

最終更新:7月26日(火)15時12分

カナロコ by 神奈川新聞