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サイサイ 史上最大規模の横アリで感動のツアーファイナル “私にとってのSはサイファミ”

Billboard Japan 7月26日(火)18時40分配信

 サイサイの愛称で親しまれているガールズバンド Silent Sirenが、春より全国25か所で26公演を行ってきた史上最大規模の全国ツアー【Silent Siren Live Tour 2016 SのためにSをねらえ!そしてすべてがSになる】の最終公演を7月18日、神奈川 横浜アリーナで行った。

各メンバーのソロカットなど計23枚


 3月にリリースした最新アルバム『S』を引っさげた本ツアーでは、そのタイトルにもSを並べた。各ツアーごとに持ち回りで担当する“ツアーリーダー”を今回務めたメンバーのあいにゃん(b、山内あいな)は、ツアー終了後、オフィシャルサイトに“みんなにとってのSは見つかったかな?(中略)私にとってのSはサイファミのSだって気付かされました。”とメッセージを書いていたが、サイサイのワンマン史上最大規模の会場となる横浜アリーナも、客席は彼女たちのファンを総称するサイファミで超満員に。ツアーグッズであるピンク色のTシャツに染まったその光景は、まさにすべてがSになったといえるだろう。

 また、この日はこれまで各地で使用したツアーの衣装とは違い、すぅ(vo,g、吉田菫)が「横浜といえば中華街!」と話した通り、赤のチャイナドレス風の衣装に。序盤、2014年に発表したシングルのc/wに収録していた「チャイナキッス」を披露するご当地なアプローチで歓声を集めれば、恒例のトークコーナーでは2対2に分かれてのテニスゲームで負けたすぅとゆかるん(key、黒坂優香子)が無人島での生活にチャレンジする罰ゲーム決定と、サイサイと共に各地を巡ってきた濃いファンも満足させる横アリ公演ならではのバラエティで魅せていく。


 しかし、やはり一番の見どころとなったのは、4人のプレイヤーとしての成長と、その力量があってこそ成立する演出の数々だろう。会場は4人が横並びになったメインステージに加えて、ステージ中央から客席に伸びた花道の先にあるサブステージや、ひなんちゅ(dr、梅村妃奈子)が「ジャニーズみたいだった!」といたずらっぽく笑ったアリーナを周遊するトロッコなど豪華な演出が用意されていた。その中でもハイライトが、ステージ前方を白い幕で覆い、プロジェクターによる映像と後方からのライティングで浮かび上がる4人の影とを重ねあわせた幻想的な世界観の中で演奏した「nukumor」と「レイラ」だ。

 女の子のリアルな感情を包み隠すことなく、そのまま音にしたこの2曲。共に最新アルバム『S』に収録された楽曲だが、薄幕に浮かび上がる4人の影から、悲痛な叫びのような「nukumor」のサウンドが洪水となって聴き手の鼓膜から心までを埋め尽くしていく。畳みかけるように「レイラ」のより深い感情を吐露した歌詞が幕に映し出されると、思わず涙した観衆も多かったようだ。ひなんちゅとあいにゃんによる地鳴りのような重低音の上で、ゆかるんが奏でるピアノの調べとすぅの切ないギターフレーズで交差する感情を表現する。それは、偏見に負けず強度を高めてきた今の4人だからこそ生み出せる見事なバンドアンサンブルである。

 終盤は再びアッパーチューンの連続となり、ガーリーな世界観のミュージックビデオと共に披露された「吉田さん」、DJ YUKAKOO(ゆかるん)とサイバーなサングラスを付けたすぅ、ひなんちゅ、あいにゃんがオリエンタルラジオよろしく踊りまくる「DanceMusiQ」と盛り上がりが最高潮まで達すると、「ここまで連れて来てくれてありがとう!ここまで連れて来られてよかったよ!」と本編最後に「KAKUMEI」を涙ながらに熱唱。アンコールでは未発表の新曲もと、ツアーファイナルは大団円と呼ぶに相応しい最高の形で締めくくられたのだった。


 Silent Sirenはすでに9月4日に自身らが主催する恒例夏フェス【サイサイフェス2016】をはじめ、インドネシア、中国、アメリカ、台湾、香港と巡るワールドツアー、各地の学園祭に年末ツアーとフル回転のライブ三昧が続いていくことが明らかになっており、今後も急速な成長を続けていきそうだ。夏には各地のロックフェスへの出演も決定しているので、まだ未見の人はぜひチェックしてみよう。


撮影:Hiroyuki Dozono

◎【Silent Siren Live Tour 2016 SのためにSをねらえ!そしてすべてがSになる】
2016/07/18(月・祝) at 神奈川 横浜アリーナ
セットリスト:
01.milk boy
02.八月の夜
03.BANG!BANG!BANG!
04.ビーサン
05.チャイナキッス
06.Love install
07.hikari
08.LOVE FIGHTER!
09.What show is it?
10.爽快ロック
11.ハピマリ
12.nukumor
13.レイラ
14.スローモーニング
15.吉田さん
16.C.A.F.E.
17.DanceMusiQ
18.KAKUMEI

En1.新曲
En2.ぐるぐるワンダーランド !
En3.チェリボム

最終更新:7月26日(火)18時40分

Billboard Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。