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【コラム】なぜKinKi Kidsは吉井和哉を求めたのか? コラボ曲“薔薇と太陽”について

RO69(アールオーロック) 7月26日(火)19時30分配信

KinKi Kidsがシングル『硝子の少年』とアルバム『A album』の同時リリースによって鮮烈なデビューを飾ってから19年が経過し、ついに20周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。
デビュー以来、彼らのリリースするシングルはすべてオリコン初登場1位を記録し続けていて、毎回、その制作陣にも注目が集まる。記念すべき、今回の20周年第1弾シングルは、なんとTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉が作詞作曲を手がけるということで、リリース前から大きな話題を呼んでいた。この最新シングル曲“薔薇と太陽”は、KinKi Kidsファンだけでなく、イエモンや吉井のファンにとっても、大いに興味をそそるものだったはずだ。

非常に興味深いこのコラボレーションは、今回見事に成功した。大成功と言っていい。王道とも言える歌謡曲路線にアーティスティックなロックやポップスのテイストが漂うのがKinKi Kidsの持ち味だが、吉井もまた、ロックサウンドに哀愁漂う昭和歌謡のテイストを匂わせるアーティストである。だからもともと、お互いがお互いの表現に親和性を感じていたとしても不思議ではない。そして、この特別なタイミングでのシングルに吉井を抜擢したということからも、KinKi Kidsサイドが吉井に大きな期待を寄せていたことがわかる。

“薔薇と太陽”は、歌詞にもメロディにも、ソングライター・吉井和哉の色が強くにじんでいながら、KinKi Kidsの魅力が存分に輝く楽曲である。刹那にきらめく情熱をドラマチックなメロディで歌い上げるこの曲は、大人の表現力を身につけた堂本剛と堂本光一の、シンガーとしてのポテンシャルと色褪せることのないアイドル性をくっきりと浮かび上がらせている。コーラスには吉井自身も参加しているのだが、この抑え目な吉井の声とKinKi Kidsのボーカルがまたとてもよく合うのだ。光一と吉井のコーラスは、2人の声質がうまく溶け合っていて、独特の艶感を生んでいる。これは吉井ファンにとっても新しい発見である。

さらに今回、編曲に船山基紀を迎え、ダイナミックなミクスチャー感溢れるラテン歌謡風アレンジで、楽曲をさらに大きなスケールで盛り上げている。船山は、吉井自身もリスペクトを表する歌謡界を代表する名アレンジャーであり、その音楽性に吉井が多大なる影響を受けてきたことは間違いない。そんな吉井と船山のコラボレーションも、KinKi Kidsのプロジェクトだからこそ実現したのだと考えると、今回のシングルはすべての音楽ファンにとってスペシャルなものになったのではないかと思う。

もちろん今回のシングルも見事にオリコン初登場1位を獲得し、KinKi Kidsはこれで36作連続で1位を獲得したこととなる。数々の名曲を残してきた彼らにとっても、今作は格別に大きな手応えを感じる楽曲になったのではないか。これまでもアイドル歌謡という枠を超え続け、楽曲の完成度で勝負し続けてきた彼ら。KinKi Kidsのアーティストとしての才能がより露わになった今作を、ぜひ多くの音楽ファンに堪能してみてほしい。(杉浦美恵)

RO69(アールオーロック)

最終更新:7月26日(火)20時34分

RO69(アールオーロック)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。