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まろやか超軟水、町内の水を商品化 古座川ゆず平井の里

紀伊民報 7月26日(火)16時44分配信

 和歌山県古座川町平井の農事組合法人「古座川ゆず平井の里」は、飲料水「古座川の森の水」の販売を始めた。同町平井の北海道大学和歌山研究林から引いた谷水をろ過させたもので、ユズドリンク「柚香ちゃん」など他の製品にも使っている水。町産業建設課によると、同町で町内の水を商品化するのは初めてという。

 「古座川の森の水」は口当たりがまろやかな超軟水。ミネラルが少なく、味に癖がない。そのままでも十分おいしいが、料理に合い、コーヒーやお茶を入れる水としても最適だという。装置を使って砂でろ過し、紫外線殺菌をして一度沸かしており、塩素は使っていない。

 同法人は以前から北大研究林の協力を得て、この水を工場に引いて製品に使用している。大阪府にユズドリンクの試食販売に行った際に、ユズシロップを現地の水で溶かしてドリンクを作ったら、全然味が違ったことに驚いた。そこで「古座川の水はおいしいんだ」と実感したことが、販売のきっかけになったという。

 同法人の総括責任者、倉岡有美さんによると、お薦めの飲み方は、まずは冷やしてそのまま飲む。そして和食に合うので、昆布などのだしを取るときに使い、ご飯を炊く水としても活用してみてほしいという。

 販売しているのは1リットル(200円)、5リットル(700円)、10リットル(1200円)の3種類。全て税込み。

 同法人以外に、同町月野瀬の南紀月の瀬温泉ぼたん荘、同町相瀬の一枚岩鹿鳴館、紀の川市平野のJA紀ノ川の直売所「ふうの丘」で1リットル入りを購入できる。ぼたん荘には5リットル入りも置いており、ロビーでカフェメニューとして提供している、同町小川の礒田行智さんが焙煎(ばいせん)したコーヒー「イソダさんの珈琲」にこの水を使用している。

 6月初めに販売を始め、評判は上々。「古座川の水が飲みたかった」と大量に注文した大阪府の人もいた。凍らせて販売している店もあり、土産物の保冷剤代わりに買っていく人もいるという。地元住民が他地域の人への贈答品として購入する例もある。

 販売を待ち望んでいたという、ぼたん荘支配人の土井勉さんは「古座川町は自然豊かで水がきれいなので食べ物がおいしく、水は町の発展の基。商品化してもらえたので、宣伝していきたい」。倉岡さんは「これまでに要望がたくさんあったが、やっと販売することができた。おいしい水をお届けできる環境が守られるように頑張りたい」と話している。

 問い合わせや注文は古座川ゆず平井の里(0735・77・0123)へ。

最終更新:7月26日(火)16時44分

紀伊民報