ここから本文です

移住伝説、紙芝居に 能美・道林町の住民制作、民話と口伝まとめ

北國新聞社 7/26(火) 3:07配信

 能美市道林町で、町のルーツとされる福井県坂井市の三里浜に伝わる民話と、地元のお年寄りの口伝をまとめた紙芝居の制作が進んでいる。戦国時代に砂嵐に遭った越前(福井県)の村人が、海を渡って道林町がある旧根上町の海岸にたどり着いたという町の成り立ちを分かりやすく伝え、子どもたちに郷土愛を深めてもらう。埋もれた「移住伝説」に光を当て、地域の活性化に役立てたい考えだ。

 紙芝居の制作は地元のお年寄りらでつくる「道林町いきいきサロン弁慶の里」と道林町の小学校PTAが半年かけて取り組んでおり、8月20日に町内の児童を集めて行われる合宿でお披露目する。A3判の12枚構成で、題名は「飛び砂から立ち上がった村人たち」となる。

 「弁慶の里」の浜田唯男会長(75)から依頼を受けた森尚女さん=小松市=がイラストを担当し、越前の浜辺にあった「北澤村」が砂嵐に遭い、村人が移住を迫られた様子を描いた。

 「北澤村」は製塩が盛んだったと伝わり、浜田会長によると、かつて道林町を含む旧根上町海岸沿いでは、集落の地名に塩釜があった名残とされる「釜屋」の文字が付けられていた。

 南加賀の海岸沿いの各集落に残る移住伝説を参考にして「北澤村の人々が道林町に移り住み、塩釜を作った」という地域のお年寄りの言い伝えも交えてストーリーを完成させた。

 地元でも町のルーツを知る人は少なくなっており、浜田会長は「根上地区、能美市全体に紙芝居を知ってもらい、地元を盛り上げる一助にしたい」と意気込む。

北國新聞社

最終更新:7/26(火) 3:07

北國新聞社