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年代別最後の世界大会で活躍を誓う南野「自分が活躍するという気持ちはもちろんある」

SOCCER KING 7月26日(火)13時51分配信

 手倉森誠監督の思い描くメンバー構成が少しずつ明らかになってきたリオデジャネイロ・オリンピック日本代表のアラカジュ合宿。興梠慎三(浦和レッズ)が1トップに固定され、ディフェンスラインには室屋成(FC東京)、塩谷司(サンフレッチェ広島)、植田直通(鹿島アントラーズ)、藤春廣輝(ガンバ大阪)が並ぶことが多いが、そんな中で全く予想できないのが2列目のメンバーだ。

 FWの浅野拓磨(アーセナル)がトップ下で起用されることもあり、“手倉森チルドレン”と言われる中島翔哉(FC東京)と矢島慎也(ファジアーノ岡山)も好調を維持している。「僕たちのレベルはあまり変わらないと思う」と南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)が言うように、海外組の彼であっても、スタメンの座は約束されていない。

 そんな南野にとってポジションをつかむ上でのストロングポイントになるのが、2列目からの得点力だろう。オーストリアに渡って2年目となる2015-16シーズン、「シュートレンジを広げ、サイドからでもゴールを奪う」ことを目標に掲げ、「ノルマだった」という2けた得点をマークした。

 手倉森ジャパンでは年明けのアジア最終予選こそ無得点に終わったが、3月に行われたポルトガル遠征のメキシコ戦、5月のトゥーロン国際大会ギニア戦では1得点ずつをマーク。チーム戦術になじんできたことを証明してみせた。

「自分の感覚としては遠征ごとに良くなってきたというか、結果も残せて、いい感覚をつかみつつあります。次は本番なので結果を残したいし、自分が活躍するという気持ちはもちろんあります」

 例えば、日本と同組のスウェーデン代表が選手の招集に難航したように、ヨーロッパにおける五輪のプライオリティはとても低い。ヨーロッパの各国リーグは開幕直後や直前の重要な時期。それに、年齢制限のある五輪は彼らにとってワールドカップやユーロほど、重要視する大会ではないのだろう。南野自身もヨーロッパでプレーし、A代表選出の実績もあるため、五輪よりもリーグが開幕したばかりのザルツブルクでのプレーに専念したとしても不思議ではないが、彼は「自分はこの大会に向けて強い気持ちでやっている」ときっぱりと言う。

「4年前のロンドン大会でホタルくん(山口蛍/セレッソ大阪)やタカくん(扇原貴宏/名古屋グランパス)が活躍しているのを見て、『4年後は自分も絶対に出る』って思いましたし、今まで各年代の代表に選ばれてきましたけど、(年代別では)これが最後の世界大会になるので、やっぱり特別な気持ちがあります。目の前に世界大会の機会があれば、誰でも行きたくなると思います」

 南野にとって最初の世界大会は、岩波拓也(ヴィッセル神戸)や植田、室屋、中島らと出場した2011年のFIFA U-17ワールドカップだった。チームはベスト8に進出したが、エースとして期待された南野自身は不調に陥り、フル出場はわずか1試合。1得点にとどまった。

 2015年、二度目の世界大会となるはずだったU-20ワールドカップには出場すら果たせなかった。前年に開催されたU-19アジア選手権、朝鮮民主主義人民共和国との準々決勝で自らPKを外してしまい、アジア予選敗退の屈辱を味わっている。

「やっぱりオリンピックですから、メダルは取って帰りたいですし、前回大会よりもいい結果を残したいと思っています」

 年代別“最後”となる世界大会の開幕は目前に迫っている。これまで逃してきたものを、南野が今度こそつかみ取る。

文=飯尾篤史

SOCCER KING

最終更新:7月26日(火)17時3分

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