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『フィリスのアトリエ』参加アーティスト 南壽あさ子さん、PiA??雅さんインタビュー【試聴動画あり】

ファミ通.com 7月27日(水)0時2分配信

 コーエーテクモゲームスより2016年9月29日発売予定のプレイステーション Vita/プレイステーション4用ソフト『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』。同作は、世界を旅する主人公フィリスの物語を描く、人気RPG『アトリエ』シリーズの最新作だ。

 本記事では、同作に楽曲を提供している、アーティストの南壽あさ子さん、PiA??雅さんのインタビューをお届け。それぞれの楽曲や、『フィリスのアトリエ』の魅力について語っていただいた。また、各楽曲の試聴動画もファミ通.comにて先行公開! フィリスの旅路に思いを馳せながら、ぜひ聴いてみてほしい。

■南壽あさ子さん
オープニングテーマ「flora」
イベントリスタートテーマ「このごろ、そのひぐらしで」

――南壽さんは、『エスカ&ロジーのアトリエ』、『シャリーのアトリエ』に続いて、3度目の『アトリエ』シリーズ参加となりますが、今回『フィリスのアトリエ』への参加が決まったときのお気持ちを教えてください。
南壽あさ子さん(以下、南壽) 『エスカ&ロジーのアトリエ』では「回遊魚の原風景」、『シャリーのアトリエ』では「みるいろの星」という曲を起用していただいたのですが、実際にゲームをプレイして、自分の曲が大きな世界観を持ったゲームとコラボレーションしたこと、主人公が成長していく中で自分の曲が流れるということに感動しました。そんな中、今回は2曲も起用していただけることになって、とてもうれしく、ありがたく思いました。

――『エスカ&ロジーのアトリエ』、『シャリーのアトリエ』は黄昏の世界を舞台にしたゲームでしたが、『フィリスのアトリエ』は世界が一新されています。この『フィリスのアトリエ』というゲームに、どのような印象を抱きましたか?
南壽 主人公の選択によって、未来が変わっていくというところが、自分にも皆さんにも重なるもので、このゲームの醍醐味だなと感じました。それから、これまでの『アトリエ』シリーズのキャラクターもとてもかわいかったのですが、フィリスちゃんはとくにかわいいです。旅をする中で衣装が変わるとのことなのですが、雪国でコートを着たフィリスちゃんがとてもかわいくて。フィリスちゃんは、綿毛のような存在といいますか、繊細だけど大きな夢を持っている、そんな女の子だと思います。

――フィリスの旅を彩る楽曲として、「flora」、「このごろ、そのひぐらしで」の2曲を提供されていますが、それぞれがどのような曲なのか、教えていただけますでしょうか。
南壽 「flora」は、旅立ちや船出をテーマにした曲で、まさしくオープニングにふさわしい曲だと思っています。もともと、平和を願う気持ちで書いた曲で、それを海や航海にたとえて、“閉ざされた自分の心から踏み出していこう”という意味を込めました。『フィリスのアトリエ』のお話をいただく前に書き始めていた曲なのですが、不思議な巡り合わせで、まるで『フィリスのアトリエ』のストーリーを知っていて書いたんじゃないかと思うくらいピッタリで。じつは、「みるいろの星」のときも、まったく同じ状況だったんです(詳しくはこちらのインタビューにて)。

――素敵な偶然が2回も起こったのですね。
南壽 はい。それから曲を書き進めて、レコーディングでは『フィリスのアトリエ』のことをしっかり意識しながら、オープニングの曲らしいサウンドを作っていきました。これまで、たくさんの音が入る曲を作ったことはあまりなかったのですが、今回は自分の個性を保ちながら、いろいろな音を入れています。私も新しいチャレンジをさせてもらいました。

――続いて、「このごろ、そのひぐらしで」についてお聞かせください。「flora」よりも、アップテンポな曲ですよね。
南壽 「flora」と違って、すごく前に作った曲なのですが、『フィリスのアトリエ』のお話を聞いて、この曲が合うんじゃないかと挙げさせていただきました。退屈な日々を送っている人物が、「知らない街を見たい」と想像して、そこから走り出すという曲です。「flora」で歌っている、大海に飛び出していくような気持ちよりは、日常的な歌詞ではありますが、“前へ走っていく”というイメージは共通していますね。

――それぞれの曲について、聴きどころを教えてください。
南壽 「flora」は、悲しい思いをしている誰かがいたら、その声を聞いて旅に出ようよ……という曲なのですが、サビにかけてのメロディーで、高揚感、浮遊感のある感じが出ていると思います。“あたらしい船をだす”という歌詞があるのですが、本当に船が出ているように感じられるんじゃないかな、と。「このごろ、そのひぐらしで」はイントロが聴きどころです。一気に音が鳴るときに、風が吹いた感じがすると思いますので、ゲームをプレイしている人に、ハッとしたり、風を感じたりしてもらえたらうれしいです。

――また、PiAさんが歌う「青、淡き旅」の曲作りに、南壽さんも携わっていらっしゃるとのことですが、どのようなイメージで曲作りに参加されましたか?
南壽 「青、淡き旅」は、詩人が歌っているようなイメージの曲です。詩的な、と言いますか、印象派(19世紀にフランスで起きた芸術運動、表現の様式。光や空気の変化を捉えて表現しようとする)の絵のようなイメージです。色が見えるような曲だと思います。

――なるほど、タイトルの通り、印象派の淡い色合いをイメージしたような曲なのですね。南壽さんには、風景画家のお爺様がいらっしゃるとのことですが、曲を作るときに絵をイメージすることも多いのですか?
南壽 皆さんに言われるまで自分でも気づいていなかったのですが、確かに小さいころからたくさん絵を見ていて、おじいちゃんが描いたヨーロッパの風景を見て、行ったことのない世界、町を想像することが多かったので、その経験は活きているんじゃないかと思っています。印象派の絵も好きで、多くのものをはっきり描くというよりは、雰囲気で感じとるようなものが好きなので、もしかしたらそれが曲作りに影響しているかもしれません。

――ちなみに、南壽さんには、旅に関してどのような思い出がありますか?
南壽 以前は旅をすることはあまりなかったのですが、音楽の活動を始めてからは、日本を2周したりも……歌をきっかけに、新しい出会いがたくさんありました。フィリスが錬金術をきっかけに旅立とうとしているところと、似ていると思います。私は、歌がなかったらこんなに旅をしたり、出会いがあったりしなかったと思いますが、歌という術を見つけて、新しい世界を知ることができたので。

――4月から6月にかけて、「flora」ツアーを行っていましたよね。
南壽 はい。そのツアーでは、ライブの最後に必ず「flora」を歌っていたのですが、皆さんすぐに覚えて、口ずさんでくれて。「1回聴いただけで好きになりました」と言ってくださる方も多くて、うれしかったです。

――「flora」ツアーで、とくに思い出に残っていることは?
南壽 すべて思い出深いですが、たとえば北海道の札幌市ホールでのライブは、とても不思議な空間でした。だんだんと外が暗くなっていく中、1時間ごとに鐘が鳴って、時が刻まれているということを意識しながら歌うという、ロマンチックな時間になりました。

――では最後に、『フィリスのアトリエ』を楽しみにしている皆さんに、メッセージをお願いします。
南壽 今回はオープニングと、ゲームの重要な場面で流れる楽曲を担当するという、大役をいただきました。ゲームをする皆さんに、ワクワクする気分、高揚感を少しでも味わってもらえたら、そんな気持ちを添えられたらいいな、と思っています。

■PiA??雅さん
イベントソングテーマ「青、淡き旅」


――『フィリスのアトリエ』に参加することが決まったときのお気持ちを教えてください。
PiA??雅さん(以下、PiA) 『アトリエ』シリーズは、台湾でも人気があるシリーズなので、コラボさせていただくことが決まったときは、すごく不思議な気持ちになりました。「青、淡き旅」は、私にとって日本語で歌う初めての歌になりますが、そのことに、初めは怖さもありました。ですが、このゲームの主人公のように、「いろいろな道を進んでみよう」と思って挑戦して、すごくよかったなと思っています。

――『フィリスのアトリエ』というゲームに、どのような印象を抱きましたか?
PiA 自分の選択によってストーリーが展開する、というところがおもしろいと思います。私もフィリスのように、未知の世界でいろいろな新しいものを探したいです。

――PiAさんが歌う「青、淡き旅」は、どのような曲ですか?
PiA 「青、淡き旅」は、失った出会いと、明日への挑戦を歌っている曲です。別れても感謝の気持ちを忘れずに、前に進みたい、という気持ちを歌っています。私の気持ちとちょうど同じことが歌詞に描かれていて、共感できました。

――日本語で歌うのは、難しかったですか?
PiA 歌詞の意味を理解するのは難しかったのですが、歌うことについては、難しいというより、おもしろいと感じました。

――この曲について、とくに気に入っているところは?
PiA 歌っているときに、景色が見えるようなところです。歌詞の中に“逆さまの涙示すたび 繰り返すよ”、“見失う海 水面に月映す”というフレーズがあるのですが、この部分が本当に美しくて、とても好きです。

――ところで、『フィリスのアトリエ』のテーマは“旅”ですが、PiAさんは旅はお好きですか?
PiA 仕事で旅をすることもありますし、プライベートで旅をすることもあります。なかでも印象に残っているのは、数年前にニューヨークに行って、パフォーマンスをしたことです。ニューヨークのいろいろなところを回って、世界の広さを感じました。

――日本に来られたことはありますか?
PiA あります! 3年前に日本で一度ツアーを行って、東京、京都、大阪、奈良に行きました。いちばん気に入ったのは奈良です。季節は冬だったのですが、訪れた公園の空気が、とても落ち着くもので、癒されました。

――PiAさんは、これからは日本でも活動されていくとのことですが、今後の意気込みをお聞かせください。
PiA 自分の作品をリリースしたいです。いろいろな音楽フェスに出て、パフォーマンスをしたいとも思っていますし、日本のミュージシャンの皆さんといっしょに仕事をしたいです。それから、台湾と日本の音楽の懸け橋になりたいです!

――素敵な抱負を語っていただき、ありがとうございます! それでは最後に、『フィリスのアトリエ』を楽しみにしているファンにひと言お願いします。
PiA ゲームをプレイする皆さん、私と同じく、いろいろなことにチャレンジしましょう!

最終更新:7月27日(水)0時2分

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