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【大相撲】稀勢の里 秋場所で優勝しなくても綱昇進か…「不幸」を招きかねない横審の軟化

東スポWeb 7月27日(水)10時0分配信

 大相撲の横綱審議委員会が25日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。名古屋場所は横綱日馬富士(32=伊勢ヶ浜)が13勝で8回目の優勝。大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は12勝で初優勝を逃し、日本相撲協会の審判部は横綱昇進の見送りを決定。綱取りは次の秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)へ持ち越しとなった。

 審判部長の二所ノ関親方(59=元大関若嶋津)は横綱昇進の条件について「数字(勝ち星)よりも優勝すること」と明言。これを受け横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「優勝しないと横綱に推薦しにくい。優勝なしで推薦して短命横綱になってしまうと、稀勢の里自身にとっても不幸なこと」と同調した。

 その一方で、守屋委員長は「相撲ファンが稀勢の里の横綱昇進を熱望している。今までの慣習にとらわれて決めるのではなく、世論を踏まえて」とも…。同委員長は名古屋場所前に「14勝以上の優勝」と厳しい条件をつけたが、ここへきて“軟化”の態度を見せた。

 実際、横審内では優勝しなくても好成績なら横綱昇進を認めるべきとの意見が出始めている。稀勢の里が名古屋場所から直近の3場所で合計38勝を挙げているためだ。横綱白鵬(31=宮城野)の39勝に迫り、日馬富士の32勝を軽く上回る。守屋委員長は「全員が『優勝しなければダメ』と断言していない。何人かは『(優勝なしでも)そろそろいいのでは』と話している」。かねて審判部内では「優勝ゼロ」でも横綱に推す声があったが、それが横審にも広がった格好だ。

 ただ、横審の内規では横綱推薦の条件は「大関で2場所連続優勝、または準ずる好成績」。鶴竜(30=井筒)も優勝同点(14勝で決定戦進出)↓優勝(14勝)のハイレベルな成績で横綱昇進を決めている。今場所12勝の稀勢の里に、本当に綱取りの資格はあるのか。さらなる“拡大解釈”は、それこそ本人の「不幸」を招きかねない。

最終更新:7月27日(水)10時20分

東スポWeb