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「人の腕と同じ筋肉構造」シーラカンスの胸ビレ アクアマリンなど発表

福島民報 7月27日(水)9時43分配信

 福島県いわき市のアクアマリンふくしまは26日、同館職員や大学教授らでつくる共同研究グループが館内で解剖したシーラカンスの胸ビレに、人間の上腕と同じ筋肉の構造が見つかったと発表した。ほ乳類や鳥類などの四肢動物が歩くのに必要な構造で、シーラカンスが属する肉鰭(にくき)魚類から発見されるのは世界初めてだという。
 肉鰭魚類は胸と腹のヒレに骨がある魚で、この魚類の胸ビレが四肢動物の前脚、腹ビレが後脚に進化したとされる。人間の腕には肩と肘それぞれの関節をつなぐ「一関節筋」と、両関節をまたぐ「二関節筋」がある。イヌなど四足歩行する動物もこの2つの関節筋が脚にあり、姿勢を保って歩くことができる。シーラカンスの胸ビレ内にも同じ形態の筋肉があるのを確認した。
 米国の解剖学会誌オンライン版に研究成果をまとめた論文が掲載された。アクアマリンふくしまの担当者は「生物の進化の過程を知る上で大変貴重な資料となる」とし、さらに調査を進める。
 解剖したシーラカンスはアフリカ・コモロ諸島近海で現地人によって捕獲され、標本になった後でアクアマリンふくしまが借り受けた。

福島民報社

最終更新:7月27日(水)10時51分

福島民報