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太陽光発電だけで飛ぶ飛行機、4万キロの旅を終え世界一周を達成

スマートジャパン 7月27日(水)9時10分配信

 太陽光発電の電力だけで世界一周を目指してきた「ソーラーインパルス2(Solar Impulse 2)」の旅がついにフィナーレを迎えた。

 2016年7月26日9時5分(日本時間)にアラブ首長国連邦のアブダビに着陸し、2015年3月から続けてきた約4万キロメートルに及ぶ世界一周の旅を完結させた(図1)。

 2003年にスイスで始まったソーラーインパルスのプロジェクトは、2015年3月から2号機の「ソーラーインパルス2」を使って世界一周に挑んできた。太陽光のエネルギーだけで長距離を飛ぶために、太陽光パネルは単結晶シリコンタイプを合計で1万7248枚も搭載。両翼の長さはジャンボジェット機(ボーイング747)を上回る72メートルで、主翼のほかに胴体の上部や水平尾翼にも太陽光パネルをほぼ全面に搭載している。1日あたりの発電量は最大で340kWh(キロワット時)になる。

 2015年3月にアブダビを飛び立ち、中国や日本、米国などを経由して、最後の経由地エジプトから約48時間のフライトを行い、最終目的地であるアラブ首長国連邦へと到着。13年がかりのプロジェクトを終了させた。

●ソーラーインパルスの次の目標

 無事にプロジェクトを終えたソーラーインパルスだが、早くも次の取り組みを見据えている。ソーラーインパルスが、クリーンエネルギーの啓もうとして果たしてきたことや、技術的な蓄積などを生かし、次へのプロジェクトが動き出しているのだ。

 啓もうの面では、「International Committee of Clean Technology(クリーンエネルギー国際委員会)」の設立がある。同委員会においてソーラーインパルスが果たしてきたクリーンエネルギーの啓もうや新たなソリューションの提示などを行う。技術の面では、技術提供による航空機業界における電気動力化の推進を進める他、ソーラー駆動のドローンの開発などにも貢献するなど、太陽光発電技術の領域拡大を目指していくとしている。

最終更新:7月27日(水)9時10分

スマートジャパン