ここから本文です

鳥取砂丘で87カ所ポータル申請 Pokemon GO“解放区”のきっかけに Ingressエージェント・katops氏に聞く

ITmedia ニュース 7月27日(水)17時3分配信

 鳥取砂丘がPokemon GOプレイヤーの注目を集めている。砂丘内に大量のポケストップとジムがあり、ポケモンが多数現れる“ポケモンの巣”なのだ。これに気づいた県は、砂丘を「スナホ・ゲーム解放区」にすると宣言し、観光誘致に活用し始めている。

【こんなにたくさん!鳥取砂丘のポケストップを見る】

 砂丘のポケストップの元になったのは、Pokemon GO開発元でもある米Nianticのゲーム「Ingress」の「ポータル」だ。現実世界の名所・旧跡などに設定されており、Ingressプレイヤー(エージェント)ならかつては誰でも申請できた。Ingressのアプリから旧跡などの写真を撮影し、位置情報とともに申請、Nianticが承認すれば、ポータルが設置される――という流れだ。

 鳥取砂丘内では、砂の移動を調べるための「調査杭」が100メートルごとに置かれており、その多くがポータルになっている。総数は110。うち8割は、たった1人のエージェントが3日かけて砂丘を歩いて申請し、設定されたもので、「鳥取砂丘でポケモンGOをする者は彼に感謝すべき」――こんなツイートも話題になった。

 そのエージェントとは、鳥取県に住む男性、katopsさんだ。katopsさんに、鳥取砂丘のポータル申請の苦労や、Pokemon GOフィーバーへの感想、Ingressの魅力を聞いた。

――鳥取砂丘のポータルのうち、katopsさんが申請されたものはいくつありますか?

 鳥取砂丘の調査杭で、ポータルになっているものが110、そのうち私の申請分が87となります。私が申請を始めた時点では、砂丘の東側でJ列やK列といった比較的観光客の多い地点が申請されてポータルになっていたと思います。

――砂丘で大量のポータルを申請されたのはなぜですか?

 Ingressの時にもいろんな人から同じような質問をされましたが、答えは秘密です。

――ポータル申請にかかった時間はどれぐらいですか?

 3日間で7時間ほどです。

――砂丘内のポータルを申請するにあたって、苦労したことはありますか?

 10月末から11月初めの比較的動きやすい気温で、雨上がりの砂が固い状態のときでしたので、移動そのものは楽でした。ただ、鳥取砂丘の杭は砂の上以外にもありまして、それを見つけ出すのが大変でした。ジオパークセンター(鳥取砂丘を紹介する施設)が作っている地図には存在しているのに見つからなかったものがあります。

 通常はauのスマホを使っていたんですが、一部エリアで回線がつながらなくて、ドコモのスマホで申請をしている所が何カ所かあります。

――砂丘のポータルすべてがポケストップやジムになったことへの感想は?

 Ingressのポータルがほぼそのままポケストップとジムになるというのは事前にわかってましたので、Ingressの時と同じような話題(騒動)が繰り返されるなぁと。

 砂丘のポータルを申請した当時は、Ingress専門ニュースサイトに取り上げられたり、ポータル審査や基準の是非論というものがありました。肯定的な方は、何もなさそうなところに申請できそうなものを見つけ出してきてポータルを作ったね、みたいなものが多かったですし、否定的な方は、ただの杭にポータルとしての価値は無い、とかポータルを密集させる意味あるの? みたいなものでしょうか。

 実物を見たことがない人、スクリーンショットでしか確認してない人は、密集しているように勘違いするんですね。実際は、それぞれ100メートル離れていますから、たやすくたどりつけないんですが。

 ポケモンでも同じ状況ですね。1つ違うのは、鳥取市の市街地には少ないのに砂丘には沢山あるみたいな勘違いされてる方が結構いることでしょうか。

――Pokemon GOブームに伴い、鳥取砂丘のポケストップが脚光を浴びています。

 鳥取砂丘でポケモンGOを立ち上げたら、モンスターがいるだけじゃなく、ポケストップもジムもあるというのはびっくりしたでしょうね。

――県は「スナホ・ゲーム解放区宣言」を発表し、砂丘のポケストップを使って観光誘致を始めました。

 なんでも取り組んでみる県の姿勢は好きです。立ち上げるだけで、充実させる気があるかどうかは疑問ですけどね。Pokemon GOだけじゃなく、Ingressもよろしくおねがいします。

――県からkatopsさんに連絡はありましたか?

 無いです。連絡される必要は無いと思います。

――katopsさんにとって、Ingressの魅力はどのような点でしょうか?

 今年は、国内外のアノマリー(バトルイベント)や東北のイベント、直近だと香川県丸亀市のミッションデイと、オフィシャルのイベントに多く参加しました。普通に観光で遊びに行って名所旧跡を回るのとは違った、変わったところや由緒あるけどあまり知られてないところを回る楽しさもあります。地元でも、普段目につかないようなところ、行かないところにポータルがありますので、そこを回るのも楽しいです。

――Pokemon GOで遊んでいらっしゃいますか?

 一応、登録はしてます。気が向いたら立ち上げて遊んでます。

最終更新:7月27日(水)20時17分

ITmedia ニュース