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【インタビュー】モン吉、一つひとつの出会いをすごく大事に感じて作った1stソロ・アルバム『モン吉1』

BARKS 7月27日(水)12時3分配信

FUNKY MONKEY BABYS解散後、充電期間を経て2016年1月にソロ活動開始を発表したモン吉が、いよいよ8月10日に1stソロ・アルバム『モン吉1』を発売する。3月9日に配信リリースされたソロデビュー・シングル曲「桜ユラユラ」、アルバム先行配信曲「遥か」に続き、まさにファン待望のアルバムとなる同作は、変わらぬファンモン節が健在であると共に、初コラボとなるトラックメーカーとの共同作業で生まれた意外性のあるアレンジによるサウンドが楽しめる作品となっている。ソロ・アーティストとして歩み出した今の心境と、自らのパーソナリティを包み隠さず表現した今作について話を訊いた。

■最近は“優しい曲ウェルカム”みたいな感じで
■子どもが聴けるような曲も作りたいなと思うようになりました

──2013年6月にFUNKY MONKEY BABYSが解散して以降、2016年1月にソロ活動の開始を発表するまで、約3年間の充電期間がありました。この間はモン吉さんにとってどんな時間でしたか。

モン吉:けっこうゆったりと過ごしていました(笑)。ファンモンのときがかなり忙しかったので。

──その間、音楽制作のことはあまり考えなかったのでしょうか。

モン吉:そうですね、アルバムの制作に入ってからはJ-POPを作っていたんですけど、休んでいた2年間くらいは自分の好きなテクノとかトランスとか、ボーカルのない音楽を作っていました。

──モン吉さんのオフィシャル・ウェブサイトにネパール、ブラジル、インド等への旅の様子がアップされていますが、そうした国々で見てきたことで得られたものも影響しているんですか?

モン吉:自分自身、あんまり自覚はないんですけど、行っているのと行かないのでは何かが違ったのかもしれません。海外でもそんなにセカセカしないようにしたいと思っていたので、ビッグパーティーに2、3個行ったくらいなんです。あとはワールドカップを観に行ったりしていました。本当、ゆっくりしていたんです。起きてから何もやることがないくらいの感じで行きたいなと思っていたので。

──そうしたモードから、ソロアルバムの制作に向かったのはどんなきっかけがあったんですか?

モン吉:2年くらい休むというのは決めていて、もうちょっと休みたいなと思っていたんですけど、ちょうど子どもができまして。奥さんと子どもにケツを叩かれたというか(笑)。

──(笑)実際、お父さんになってみていかがですか?

モン吉:う~ん、夜中に遊ばなくなったくらいの感じですかね(笑)。

──音楽的な影響という意味ではきっと自然に曲に出てきますよね。

モン吉:そう思います。前だったら優しい曲でも、優しいからこそ“いなたい”と感じることもあったんですけど、最近はもう、“優しい曲ウェルカム”みたいな感じで、子どもが聴けるような曲も作りたいなと思うようになりました。

──今回、歌詞の言葉の使い方なども、そういう影響はありました?

モン吉:子どもがどうこうっていうのは、曲に対してはあんまりないですけど。ただ伝わりやすい曲、一回聴いてどういうことを歌っているのかわからないと、というのはファンモンのときから一緒ですね。

──ファンにとっては待望のソロ・アルバムだと思いますが、制作する上でどんなことを考えましたか?

モン吉:『モン吉1』という題名からしても、特にコンセプトってないんです。これもファンモンのときから一緒なんですけど、1曲1曲が大事で、その曲がラインを越えたらまた違うテーマ、違うリズムだったり曲調のものを作って、それができたらまた次、という積み重ねで作った感じですね。

──ソロ初の楽曲として3月に配信された「桜ユラユラ」が最初に出来た曲ですか。

モン吉:あれが最初というわけではないです。その時点ではもう5、6曲あったので。3月9日が配信日だったので、桜の時期に合う曲としてそこから「桜ユラユラ」を選んで配信したんです。

──「桜ユラユラ」もそうですけど、アルバム全体の中で出逢いと別れが交差しているような印象を受けました。それは意図せずしてこういう曲が集まったという感じなんですか?

モン吉:それは意図せず、ですね。アルバムにこんな曲があったらいいなというところから作りました。結果的に『モン吉』というタイトルになったので、僕っぽいとかファンモンっぽい感じにはなっていると思うんですけど、それくらいのテーマというか。

──それくらい、リラックスしたモン吉さんが全部出ているアルバムということですよね。

モン吉:そうですね。こんなにゆっくりアルバムを作らせてもらったことってないので(笑)。本当に楽しく作りました。

──「MUSIC」の歌い出しの歌詞で“Hey yo! ファンキーなモンキーで培ってきた 延長線上で繋がって今 ドアをノックした新たな扉”とありますが、所謂ファンモン節というのは意識していましたか?

モン吉:いや、意識はしてなかったんですけど、曲を作って行くうちに作りグセというか、どうしてもファンモンっぽくなると思ったし、自分でアルバムを聴いてみても「あ、ファンモンぽいな」と思いました。でもそこは自分の長所だと思うので、別に隠さずに出しましたね。ソロだからといって裏をかこうとかそういう気持ちは全くなかったです。オケに関しては、今の旬というか今自分がカッコイイと思っているものをJ-POPに混ぜられたら良いなという意識はありましたけど。リリックとかメロディに関しては全く前と変わらないですね。

■「遥か」は会えなくなった人に対して書いたつもりの曲です
■亡くなったおばあちゃんに良い顔ができるように暮らしたいという気持ちで

──オケに関してはさまざまなトラックメーカーの方が参加していますね。なかでも、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさんが「なると」に参加していることがちょっと意外な気もしました。

モン吉:そうなんですよ。この曲は、ファンモンの「Lovin' Life」とか今回の「桜ユラユラ」とか、昔から色々やってもらっているsoundbreakersの大野(裕一)さんと制作しているときに、僕がアルバムで色んな人とやりたいという話をしていたんですけど、それを覚えていてくれて。あとで大野さんがケンモチさんと会ったときに話してくれたんです。そうしたら、やってくれるという話になって。もうその次の大野さんとの制作のときに、大野さん経由でケンモチさんからのオケをもらったんです。それを聴いたらカッコよかったので、ぜひ一緒にやりたいということになりました。お会いしたらめちゃくちゃ良い人で、とてもやりやすかったです。ファンモンのときから一番最先端の流行っているものをやりたいと思っていたので、それがソロになってより身軽に出来ている感じですね。

──「なると」と「輪廻」がかかっているリリックが面白いですね。

モン吉:この曲のリズムは4分なんですけど、ワルツと同じで、8分とか4分で数えられないリズムだったので、なんか回ってるなあっていう意識があって「輪廻っていう題材どうですか?」って言ったら、「じゃあ輪廻となるとでどうですか?」ってケンモチさんから言ってもらって。本当にその会話の延長で作りました。逆に言うと、自分の世界観だけだったらたぶん、「輪廻」で止まっていたんですけど、ケンモチさん的な要素も欲しかったので、どんどんケンモチさんの色を入れてほしいなというのは伝えました。

──曲作りはまずトラックが出来てから始まるんですか?

モン吉:一緒にトラックのコードとリズムを作って、サビメロを作って、そのサビメロが自分の中のラインを越えているメロになったら歌詞を書きます。まあそれもファンモンのときから変わらないんですけど(笑)。全く同じ作りかたでしたね。

──「なると」は不思議とメロディにもケンモチさんっぽさが出てますよね。

モン吉:そうなんですよ。本当に、才能を分けていただいてありがたいです。

──「サヨナラREMEMBER」、「星空FUTURE」にはGARIのYOW-ROWさんが参加していますね。

モン吉:今回が初めてです。僕の音楽に合っているからと紹介していただいたんです。(ボーカリストでプログラマーでもある)YOW-ROWさんは全部できるのでやりやすかったですね。こちらの意図を伝えたらそのまま、こちらの意図よりも良いものを作ってくれたので。

──エレクトロ、EDMの要素が欲しかったというのもあったのでしょうか。

モン吉:EDMがちょっと前に流行っていたので、作りたいなと思っていました。

──「サヨナラREMEMBER」のボーカルにはオートチューンがかかっていて面白いです。

モン吉:オートチューン、かけたかったんですよね(笑)。やってみたら結構ハマったというか、自分の地声とオートチューンをかけた音を聴き比べて、単純にこっちの方がカッコイイなというのもありました。

──「ハンパない。」もかなり大胆なアレンジになっていますね。

モン吉:サイケデリックトランスも、もともと好きだし、自分でも休んでいた2年間で作っていたので、その要素をJ-POPに落とし込めたらなと思って作りました。

──「Everything's Gonna Be Alright」という曲がとても好きなんですが、こういうところに充電したリラックスした部分が表れているんじゃないですか?

モン吉:ありがとうございます。これはルーツ・レゲエですね。海外でもレゲエがかかっていることが多かったので。馴染みがあるというか。

──「FUU~!!!」でも“気楽にいこう 楽しんで行こう”というフックがありますが。

モン吉:そうですね、全般を通してみると、そういうコンセプトになっている気はします。今の日本って、そんな感じがしないので。最近、ちょっと過剰ですよね。もうちょっと肩の力を抜いても良いのになって。音楽で言いたいことを言えたらなと思って書いた曲です。

──「遥か」はソロ第二弾の先行配信シングルとして7月27日にリリースされました。この曲はどんな想いで書いた曲なのでしょうか。

モン吉:これは、会えなくなった人に対して書いたつもりの曲です。僕だったら亡くなったおばあちゃんに、ちゃんと良い顔ができるように暮らしていけたらなという気持ちで書きました。それと題名の「遥」という漢字は、僕の子どもの名前の字と一緒なんですよ。でも、おばあちゃんはひ孫に会えなかったので。そこが繋がったら良いなと思いました。だからこの曲への想いは強いですね。

──「一期一会」はモン吉さんのこれまでと、これからを繋ぐ核になっているテーマなんじゃないかなって聴こえました。この曲について教えてもらえますか?

モン吉:「一期一会」はArmy Slickさんと作った曲なんですけど、オケが作って行く段階ですごく優しかったので、温かい曲が書けたら良いなと思ったところからスタートして出来上がった曲です。最近活動を再開して久しぶりに会う方もいますし、会う前から「久しぶりに会えるからうれしいな」とか思うと、1つ1つの出会いってすごく大事だなって思いますね。

──それはソロとして歩んで行く上で、改めて思ったことですか?

モン吉:そうですね、ファンモンのときは忙しくてあんまり振り返る気持ちがなかったので(笑)。結構解散してからの方がそういう気持ちがあります。出会いがなければ何も始まらないし、大事だなって思います。

──今後のリリース・ツアー等、ライヴの予定を教えてください。

モン吉:9月30日にZepp 東京、10月15日Zepp なんば大阪でワンマンを予定しています。このアルバムの良さがより一層生で伝えられたらなと思っています。

──ライヴは全編打ち込みで、ということになりますか?

モン吉:はい、生楽器とかバンドとかは考えていないですね。なのでDJが欲しいなと思っています。でもなかなか良いDJが見つからなくて。「募集中」っていうくらいに書いておいてください(笑)。

──本当に募集したらめちゃくちゃ集まりそうですけど(笑)。

モン吉:いや本当にそれくらいの勢いで探しています(笑)。今後はライヴもコンスタントにやりつつ、マイペースでソロ活動していけたらなと思ってます。楽しみにしていてください。

インタビュー・文●岡本貴之

1stソロ・アルバム『モン吉1』
<初回限定盤 CD+DVD> MUCD-8076/7 ¥3,800+税
<通常盤 CD> MUCD-1357 ¥3,000+税
※初回限定盤DVD収録内容
VIDEO CLIP、メイキング、特典映像
1. サヨナラREMEMBER
2. 星空FUTURE
3. 遥か
4. 桜ユラユラ
5. ハンパない。
6. Everything's Gonna Be Alright
7. なると
8. ハレルヤ
9. FUU~!!!
10. もしも偶然すれ違っても
11. MUSIC
12. 一期一会
13. またBYEBYE

ライブ・イベント情報
<モン吉 ソロ初ワンマンライブ>
2016年9月30日(金)Zepp Tokyo
2016年10月15日(土)Zeppなんば大阪
※その他詳細は後日発表いたします。

最終更新:7月27日(水)12時3分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。