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悪党やダメ人間…“壮絶人生”演じ続ける藤原竜也が嫌われない理由

オリコン 7月29日(金)8時40分配信

 各局の夏ドラマが封切られ、俳優・藤原竜也(34)が主役を務め“マイナンバー制度”を彷彿とさせるテーマを扱ったことでも注目されたドラマ『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)は、初回視聴率10.7%で今期まずまずのスタートとなった。主演の藤原といえば、これまで悪党やダメ人間、罠にハマって追いつめられる者など、数多くの作品で壮絶な運命をたどる役柄を好演してきたが、“案の定”本作でも悲運にその身を絡め取られ、ネットでは「またもや、藤原竜也が追いつめられている!」などと話題を呼んでいる。これほどまでに“壮絶人生”が続くと、彼自身にもダークなイメージが定着しかねないが、ネットなどで見る藤原の好感度はいたって良好の様子。なぜ俳優・藤原竜也にはアンチが少ないのか? 改めてその魅力を紐解いてみよう。

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◆なぜか極限状態な姿を期待される稀有な俳優

 藤原は1997年に故・蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』の主役オーディションでグランプリを獲得し、俳優デビューを果たした。その迫力の演技力から“天才新人”と評されて注目を集め、以降次々と話題の映画やドラマ、舞台に出演。2000年公開の主演映画『バトル・ロワイアル』は興行収入30億円を超えるヒット作品となり、またたく間に人気俳優への道を駆け上っていった。

 そんな中、藤原に付いたイメージのひとつが“常に追いつめられる役柄を演じる俳優”。『バトル~』ではクラスメイトとの殺し合いを余儀なくされ、映画『カイジ』シリーズでは多額の借金返済のため命がけのゲームに参加。映画『デスノート』では天才探偵L(松山ケンイチ)と生きるか死ぬかの頭脳バトルを繰り広げ、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では、全身に包帯ぐるぐるの不気味な容姿で剣心(佐藤健)と一線を交えた。今年公開された映画『僕だけがいない街』では連続誘拐殺人事件に巻き込まれ、時空まで超えている。

 現在放送中の『そして、誰も~』も同様だ。今回、藤原が演じているのは、順風満帆な人生をある男にまるごと乗っ取られる主人公・藤堂新一。この過酷な状況にネットでは「藤原竜也、追いつめられてばっかだな(笑)」など、この状況を楽しむユーザーの声が続出。同時に、「でも“藤原竜也”ってキャスト名を見たら、それを期待したくなるよね」といった意見も並び、視聴者もどこか“極限状態の藤原”を見ることを楽しみにしているようなのだ。

◆批判の対象となりやすい“漫画原作”をも昇華させる、圧倒的な存在感

 「お芝居にインパクトがあることもありますが、藤原さんが出演する作品は出来が良いものが多く、基本的に好意的に捉えられているのが人気の理由でしょう」と語るのは、某芸能ライター。「まず、『バトル~』での好演が光り、世間が藤原竜也に注目した。その時の悲痛な叫びの芝居が、その後の作品にも続くことになるのですが、このいい意味での安定感は、結果的にユーザーの期待に応え続ける好循環を生んでいる。育ての親の蜷川さんからは、『いつも同じ演技でちっともつまらない』などと愛のある指摘を受けることもありましたが、こうした役柄が続くのも結局、多くのスタッフから求め続けられているということです。ネットではネタにされることもありますが、藤原さんをイジる人もつまり作品は見ている。ある意味で藤原さんの大ファンで、実はあの“叫び”が見たくて仕方がないんです」(同)

 “天才”の名に恥じることない演技力も人気の一端を担っている。藤原の出演作には漫画原作のものが多く含まれているのだが、このジャンルは双方からさまざまな批判を受けやすい。しかし藤原は、そういった作品群でも好評価を得続けているのだ。例えば映画『デスノート』シリーズは公開前、「さすがに主人公の夜神月は藤原じゃない」などと否定的な声が多かった。だがフタを開けると、それは絶賛に転じた。映画『カイジ~』、『~剣心』なども同じで、前出の同ライターも「藤原さんの芝居は、原作もののような作りこまれた世界観にマッチしやすいので、視聴者は安心して別世界に没頭することが出来ているのでしょう」と分析する。

◆実は競馬にオカルト好き!? 意外な一面がさらに好印象を生む

 「そんな藤原さんですが、プライベートではとても人懐っこい性格であることが知られています。番宣などでバラエティに出演する際にもお茶目でピュアな一面を見せたり、笑顔からキュートな八重歯をのぞかせたりしています。また競馬好きで、子どもの頃は心霊や埋蔵金、矢追純一のUFO特集にハマっていたなど意外な一面も好印象。ただ、以前のインタビューで藤原さんは『実はバラエティ番組が苦手。プライベートで良く行く店など、作品と関係ない話を振られると汗をびっしょりかく』とも語っています。そもそも彼は芝居で表現することで他者とのコミュニケーションを図るタイプの役者。バラエティで見せるお茶目な姿は、彼のサービス精神の現れで、このプロ意識の高さも視聴者には魅力でしょう」(同)

 あまりに追い詰められる役柄の印象が強くなりすぎたせいか、ネットでは「こういう役ばかりでかわいそう」、「幸せになってほしい」と心配する声も上がり始めている。また今年6月に第1子が誕生した際には、ネットなどに祝福の声も相次いだ。かくも視聴者から“気になる存在”である藤原が、家族という強い後ろ盾を得てどのような進化を遂げていくのか。恩師・蜷川氏の亡き後、蜷川イズムをどのような形で作品中に見せてくれるのか、今後も目が離せない。

(文:衣輪晋一)

最終更新:7月29日(金)8時40分

オリコン

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