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なぜアイドルフェス隆盛? もはやカルチャーへと昇華

オリコン 7月28日(木)8時40分配信

 この夏も各地で様々な音楽フェスが開催される。そんな中で、最近とみに勢いを増しているのがアイドルフェスだ。多くのグループが入れかわり立ちかわり出演するフェスは、いわゆるアイドルファンのみならず、ライトユーザーや女性、さらには外国人までも巻き込み、年々集客を増している。アイドルフェスとは一体どんなものなのか? 特に大規模な『TOKYO IDOL FESTIVAL』などから、現在のシーンをひも解きたい。

注目グループ続々、これから行けるアイドルフェスとは?

◆史上初のアイドルフェス“TIF” 観客動員、出演者ともに増加

 1997年の『FUJI ROCK FESTIVAL』初開催以来、夏の風物詩として定着してきた音楽フェス。そんな中、アイドルを一堂に集めた初めてのフェスが、2010年の『TOKYO IDOL FESTIVAL』(TIF)だった。前年10月よりAKB48のシングル連続1位記録が始まり、新鋭グルーブのデビューが相次ぐ盛り上がりを受けたもので、当時は品川エリアを会場に45組が参加した。

 ただ、この年はAKB48グループやモーニング娘。らが所属するハロー!プロジェクト勢の参加はなかった。中心になったのは“Z”が付く前のももいろクローバーや昨年“全員卒業”となったアイドリング!!!ら。会場をお台場エリアに移した2011年以降も48グループとハロプロからは単発の参加に留まっているが、出演者数は年々増加。昨年は154組に達した。今年はこれまでの2日から3日開催となり、296組(現時点)が出演する。来場者数も毎年1万人増の右肩上がりで、昨年は5万人を越えた。

◆正統派はもちろん独自コンセプト型まで アイドルも多様化

 ひと口に“アイドル”と言っても、スタイルは実に多種多様。正統派、バラエティ系、ダンス系、セクシー系、アニメ系……など挙げればキリがない。メジャーどころではSKE48、欅坂46らに、2年目以降は参加してないももいろクローバーZから佐々木彩夏がソロで名を連ねる。一方、男装、魔法、農業、釣り、お掃除……など独自のコンセプトを掲げるグループやローカル色豊かな地方アイドルも出演する。

 こうした中から、今後ブレイクしそうなアイドルを見つけるのもフェスの楽しみだ。今や単独で代々木第一体育館を満杯にするでんぱ組.incも、突飛で中毒性のあるパフォーマンスがTIFで多くの観客にインパクトを残して躍進の一因となった。また、アイドルフェスならではなのが、握手会や物販を行うエリアも常設されていること。ステージを観て気になったアイドルと、すぐ直接の交流ができる。

◆マニアのものだったアイドルが、もはやカルチャーへと変化

 そのTIFと並ぶ“2大フェス”と称されるのが『@JAM×ナタリーEXPO2016』。ソニー・ミュージックグループのZeppライブが2011年より、『@JAM』と冠したアイドル系ライブイベントを国内外で行い、2014年、2015年と100組以上を集めて横浜アリーナで開催したのが『@JAM EXPO』だった。今年は会場を幕張メッセに移すと共に、ニュースサイト『ナタリー』がパートナーに。アイドルに加え、SPYAIR、THEイナズマ戦隊、POLYSICSなどロックバンドも参加し、現時点で78組の出演が発表されている。ほかにも、ライブハウスでほぼ毎週行われる『アイドル甲子園』のスペシャル版『アイドル甲子園SUMMER FESTIVAL 2016』、日比谷野外音楽堂で行われる『夏のひな涼み☆2016』など、様々な趣向を凝らしたフェスが各所で開催される。

 そんな今年のアイドルフェスでも、気になる存在は数多い。ハロー!プロジェクトの伝統を受け継ぐ“こぶしファクトリー”、モデル中心に結成された“夢みるアドレセンス”、『国民的美少女コンテスト』ファイナリストで構成された“X21”、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学の後輩“ばってん少女隊”、愛媛で結成された“ひめキュンフルーツ缶”、石川県の“除雪アイドル”おやゆびプリンセス……などなど挙げていけば枚挙に暇がない。多くのアイドルが出演するフェスでは、このように個性豊かなグループを自ら発掘することもできるだろう。

 アイドルフェス百花繚乱の2016年夏。AKB48グループの一強状態ではなく、シーンの裾野の広がりを実感させる。アイドルがマニアのものからカルチャーとして根付きつつあることも示しているかもしれない。
(文・斉藤貴志)

最終更新:7月28日(木)12時9分

オリコン

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