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シマノは円高と市場減速に立ち向かう“自転車業界のインテル”

投信1 7月27日(水)20時20分配信

この記事の読みどころ

 ・ 地球環境問題への意識の高まり等から、世界的に自転車市場が拡大しています。特に、高級スポーツタイプが著しく伸びています。
 ・ 世界最大規模の自転車部品メーカーであるシマノは、市場拡大等を背景に好業績が続き、2015年12月期は4期連続の最高益を達成しました。
 ・ しかし、円高とスポーツタイプ車の市場減速により、2016年の上期業績は大幅減益を余儀なくされました。在庫調整の長期化が心配されています。

拡大が続く世界の自転車市場

地球環境への配慮が注目されてきた近年、世界中で大きく伸びている乗り物が自転車です。

自転車市場も、2008年秋に発生したリーマンショックの影響を受けて、いったんは落ち込みました。しかし、燃料価格の上昇、健康志向の高まり等に加え、地球環境への配慮が進んだ結果、現在は全世界で年間1億3,000万台以上(推定値)の自転車が生産されています。なお、自動車の年間生産台数は約9,000万台程度です。

伸長著しい高級スポーツタイプの自転車市場

世界の自転車市場が拡大する中、特に伸長著しいのが高級スポーツタイプとMTB(マウンテンバイク)です。高級スポーツタイプのイメージとしては、ツール・ド・フランス等の競技大会で見られるような自転車です。

スポーツタイプ車の市場は、欧州や中国で急速に拡大しています。通称“ママチャリ”が多い日本では依然として少数派ですが、着実に存在感を高めています。

先日、自民党の谷垣禎一幹事長が趣味のサイクリング中に事故を起こし、今現在も入院中です。谷垣氏は大の自転車好きで有名ですが、その“愛車”が高級スポーツタイプ車です。今回の事故の詳細は不明ですが、スポーツタイプ車ならば相当なスピードが出ていたと考えられ、軽症でないことも納得できます。早期の回復をお祈りする次第です。

「自転車業界のインテル」と称されるシマノの圧倒的な存在感

こうした自転車市場の拡大を背景に、2015年12月期に4期連続の最高益更新を達成したのが、自転車部品メーカーのシマノ <7309> です。自転車が趣味の方には説明不要の企業ですが、多くの人には馴染みがないかもしれません。

実は、シマノの自転車部品(変速機、ブレーキ、ハブ等のコンポーネント)は、高価格スポーツタイプやMTB、中・高級普及タイプ等で圧倒的な強みを持っており、このセグメントでの世界シェアは80%以上と推測されています。

一般消費者だけでなく、多くのプロ競技選手にとっても、シマノの部品は必要不可欠です。シマノが「自転車業界のインテル」と称される由縁がここにあります。

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最終更新:7月27日(水)20時20分

投信1

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シマノ7309
15030円、前日比-290円 - 9月23日 15時0分

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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